レスター・シティ時代にプレミアリーグ(イングランド1部)制覇を成し遂げたFW岡崎慎司は2月26日、所属先のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)を通じて今季限りでの現役引退を発表。日本代表でチームメイトだった内田篤人氏が、同選手の一貫したポリシーや今後のキャリアについて語っている。
岡崎は清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせると、2011年1月に海外挑戦。VfBシュツットガルト、マインツ、レスターなど欧州複数クラブを渡り歩いたほか、FIFAワールドカップに3度参戦。内田やMF本田圭佑(無所属)、MF香川真司(セレッソ大阪)らとともに世界最高峰の舞台で戦った。
2022年8月からSTVVでプレーしている岡崎だが、今季はコンディション不良もあり、ここまでリーグ戦5試合の出場。先月末にSTVV公式サイトを通じ「全力を尽くしてきたけど、気付いたら体がボロボロで、自然と限界を感じました」と引退を表明した。
松井大輔氏や遠藤保仁氏など、元日本代表選手の引退が相次いでいるだけに、岡崎の引退発表はインターネット動画配信サービス『DAZN』で2月29日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第171回でも話題に。内田氏は戦友のコメントに対して「やっと気付いたか、オカちゃん(岡崎)。ボロボロやったやん、もう」と突っ込むと、「オカちゃんはギリギリまで上手くなろうとしていた。試合に出ようと粘る人だったから、本当に気付かなかったと思う。ボロボロになっていると」と、同選手の姿勢を評価している。
一方で「オカちゃんには『インタビュー、ここ(フットボールタイム)出てよ』と言っているけど、いつも『出ない。俺はそういうのを語らない』と(断る)」と、自身のプロキャリアについて語らない岡崎の一面を告白。
MCの野村明弘アナウンサーが「引退後、是非来ていただきたいですね」と語ったが、内田氏は「オカちゃんは出ない。俺の結婚式にも出てくれなかったから。『家族とUSJ行く』とか言って」と過去のエピソードも明かした。
さらに内田氏は「(岡崎は)日本には帰って来ないでしょうね」と、同選手の今後にも言及。松井氏も「多分ヨーロッパでやると思う」と述べると、内田氏は「指導とかかな」と欧州で指導者としての道を歩む可能性を語った。