スコットランド1部セルティック所属FW古橋亨梧は、ブレンダン・ロジャーズ監督のもとスタメンでの出場機会が減少。今月の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表メンバー入りも微妙とみられる中、ヴィッセル神戸元指揮官のトルステン・フィンク氏(現シント=トロイデンVV監督)が教え子の能力を称えるとともに、欧州主要リーグでのプレーを勧めた。
古橋はかつて神戸の絶対的ストライカーとして活躍。2019シーズンにはフィンク監督のもと、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらとともに天皇杯優勝を成し遂げていた。
セルティック移籍後もアンジェ・ポステコグルー前監督のもとでゴールを量産していた古橋だが、今季はここまでスコットランド1部リーグ28試合の出場で9ゴールと振るわず。現地識者からは日本人ストライカー不振の原因をロジャーズ監督の起用法に求める声も挙がっている。
そんな中、シント=トロイデンVV(STVV)でFW岡崎慎司ら日本人選手の指導に当たるフィンク氏が、古橋を高く評価。『ワールドフットボールインデックス』のインタビューで以下のようなコメントを残している。
「古橋はサッカー選手に求められるものをすべて兼ね備えていると思う。彼はヨーロッパでプレーする多くの選手よりも遅くプロ入りし、セルティック移籍前は日本で過ごしていた。だからスコットランドでの生活にこれほど早く適応できたのは、彼の能力が高いという証拠だ」
「彼はスピードがあって力強い。シュートチャンスがあればいつでもゴールを決めたいと思っているし、様々なエリアからアシストすることも可能だ」
くわえて現STVV指揮官は「古橋には世界最高のリーグでプレーするだけのクオリティが備わっていると思う」と語るなど、欧州主要リーグへのステップアップ移籍を推奨。「日本には古橋のようなヨーロッパのサッカーに影響を与えるだけの選手がたくさんいる。日本はずっとクオリティの高い選手を輩出しているし、ヨーロッパのすべての人にとって日本の市場は重要なはずだ」と、欧州サッカーにおける日本人選手のさらなる活躍を予想している。