クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチの移籍破談もあり、町田ゼルビアへ完全移籍した元日本代表DF昌子源の後釜確保が急がれる鹿島アントラーズ。アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーからハンガリー代表DFマールク・タマーシュ獲得の可能性が報じられる中、ポルトガル1部カーザ・ピアACで日本代表MF相馬勇紀とチームメイトであるボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFネルミン・ゾロティッチにもJリーグ移籍の可能性が浮上。同選手が今月9日時点で鹿島の公式インスタグラムアカウントをフォローしていることも話題になっている。
現在30歳のゾロティッチは、身長189cmで左利きのセンターバック。ベルギー1部KAAヘントやクロアチア1部NKイストラなど複数クラブでプレー。2020年10月に所属先のKSVルーセラーレが経営難により解散となり、カーザ・ピアへ加入した。
そのカーザ・ピアでは、加入1年目の2020/21シーズンから出場機会を確保すると、翌2021/22シーズンに主力センターバックとして1部昇格に貢献。今季もここまでリーグ戦23試合中20試合でスタメン出場しているが、ポルトガル紙『ア・ボーラ』は2月29日に「日本のクラブがゾロティッチの獲得を望んでいる」と報じている。
一方、鹿島は2023シーズン終了後に昌子を町田へ完全移籍により放出。チャルシッチの移籍破談にくわえて、元U20ブラジル代表DFイアゴ・マイダナの獲得失敗も報じられたこともあり、先月23日のJ1開幕節名古屋グランパス戦のベンチにセンターバックを本職とする選手が不在だった。
なおドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、ゾロティッチとカーザ・ピアの契約期間は2025年6月まで残っているため、移籍金発生の可能性も考えられる。昨年11月の欧州選手権(EURO)予選スロバキア戦で代表デビューを果たした同選手の去就に注目が集まる。