キャリアアップのためにも、ビジネスパーソンとしてのスキルを高めたいと考えて「まずは英会話をマスターしたい!」という人は多いことでしょう。しかし、勉強時間を確保して働きながら‟学び”を深めることは、なかなか簡単なことではありません……。
英会話教材「JJENGLISHエクササイズ」の制作・販売を行う株式会社JJイングリッシュ社が、社会人になってから、英語を話せるようになったという20~50代の男女に対し、英会話学習について聞きとり調査を実施しました。
気になる総学習時間、トータルどれくらい?
日本人が英語を習得するのには2,000時間ほどが必要だという説がありますが、回答者が英語を話せるようになるまで、どれくらいの勉強時間を要したのでしょうか。
調査では、1,000時間以内で学習を完了したと答えた人がおよそ4割近くいるという結果です。
学生時代に、受験勉強などを含めて1,000時間程度の学習を行っていると推定されるといい、実態として「ほとんどの人が2,000時間程度で学習を終えているのではないか」との見解が示されています。
学生時代は嫌いだった、英語
1,000時間程度の学習を社会に出る前にしていたことが同じだとしても、今は英語が話せるという人はそもそも優秀で英語の成績が良かったに違いない、そう考えてしまいませんか?
しかし、回答者145人のうち59人が学生時代は苦手意識があったと答えています。
会話して実践!……そんなの無理です!?
効率よく効果的な英語の学習方法を複数回答式でたずねた設問では、6割以上の人が「実際に英語で話す」ことを挙げています。そもそも英語が苦手だと感じている人にとっては、無理難題のように聞こえてしまう、やや残酷な回答とも感じられます……。
しかしながら、「英文の発話(15.2%)」「英文・単語の音読(12.1%)」「英語の聞き流し(27%)」と「英語の精聴(17.6%)」などを組み合わせて学習することが「ほとんど話せない」という初級者でも効果的なスキルアップ方法だと推察されるといい、適切な学習方法を積み重ねることが大切だと同社。
いずれにしても、多くの人が「苦手」だったという学校の授業とは異なる、口や耳などの身体を使った学習が効果的だったととらえている回答者が多数派であることは事実です。
同社は、英語が話せない日本人が数多くいることは、学生時代に学んだ英語が「知識」でストップし、「技能」に到達していないからだと指摘しています。
中学校卒業レベルの英語を理解できれば日常会話は「難しくない」ともいわれます。まずは地道に毎日コツコツと1つひとつスキルを磨いていくことが上達への近道なのかもしれません。