新たなカードを手にしたマツダ
つまり、徹底してエンジンの存在を隠しEVのように走らせながら、電池の影響でどうしてもエンジン音を隠せない領域があり、その場合は、エンジンで走行している演出をしたということで、その制御のうまさに舌を巻いたのだ。

(画像=Natural Monotoneは黒を基調としたインテリア、『AUTO PROVE』より引用)
だから詳しくない人にはEVだと思わせるレベルの出来栄えであり、マツダの狙い通りとも言えるのだ。さらに、その静粛性の高さ、また車両重量も影響しているのだろう、重厚感があり量産コンパクトクロスオーバーでありながら、高級車に乗っているような感覚すら覚えるというわけだ。
マツダとしてはこの技術が一つの電動化技術としてアピールしており、電動化イメージとして植え付けたい狙いだ。そして他社には真似できない制御技術、モーター技術を手の内化することで、将来へ繋げる重要な技術に位置付けている。さらに、カーボンニュートラルな世界へのポートフォリオとして、全く新しいカードを持っていることをアピールしたいというわけ。

(画像=急速充電にも対応している充電口は右リヤに、『AUTO PROVE』より引用)
MX-30が技術シンボルのモデルでありつつ、量産モデルでもあるわけで、最新の電動化技術を量産車に投入できたことは、この先端技術が量産できることを意味しており、ロータリーEVがどのようにモデル展開してくのか、今後も楽しみになってくるテストドライブだった。
価格

(画像=『AUTO PROVE』より引用)
諸元

(画像=『AUTO PROVE』より引用)
提供・AUTO PROVE
【関連記事】
・BMW M550i xDrive (V型8気筒ツインターボ+8速AT:AWD)試乗記
・マツダ3e-スカイアクティブ X試乗記 トップグレードエンジンの進化
・トヨタ ヤリスクロス試乗記 売れるクルマ(1.5Lハイブリッド4WD)
・ホンダ N-ONE試乗記 走りが楽しいRS(FF 6速MT、CVT、ターボ&NA)
・スズキ ソリオバンディット試乗記(1.2LMHEV CVT FF)