ソフトバンクの見解

 SNSの書き込みではソフトバンクショップでの体験談だったことから、ソフトバンク広報本部の担当者に「頭金」問題の見解を聴いた。

──手数料的に「頭金」を上乗せする販売代理店が現在もあることは認識していますでしょうか。

「手数料としてではなく、端末価格に対して頭金を設定していることは認識しています」(ソフトバンク担当者)

──キャリア直販サイトの販売価格と代理店への卸価格が同額で、そのまま販売すると粗利が0円になりかねないため、代理店が「頭金」を上乗せしているとの指摘がありますが、そのような事実はありますでしょうか。

「キャリア直販サイトと卸価格はほぼ同額ということは事実です。ただしインセンティブを支払っているため、粗利が0円ということはありません」(同)

──頭金は以前から業界の問題として指摘されていたようですが、貴社としては何かしら対策をしていますでしょうか。

「頭金を徴収する場合は、プライスカードなどに頭金の金額を表記し、お客様が認識できるようにすることを徹底しております」(同)

 こうした販売代理店における「頭金」問題について、ITジャーナリストの石川温氏はこのように解説する。

「世間一般で言う『頭金』は、ある商品の支払いをする際、分割払いにしつつ、最初に支払うものを指します。しかし、キャリアショップなどにおいては、製品の最初に支払うものというわけではなく、どちらかというと『手数料』的なものを『頭金』と称して、支払わせる傾向が強いようです。ただ、『頭金』といいつつ手数料的なものを支払わせる行為は、ソフトバンクに限らず、業界全体に広まっており、総務省でも問題となったことがあるなど、必ずしも褒められた売り方ではないやり方です。ショップで手続きを行う際には『頭金』が何を指しているのか、中身がわからないようであれば、店員さんに確認すること。また、それも嫌ならばオンラインで手続きすることを勧めます」 (文=佐藤勇馬、協力=石川温/ITジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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