イタリアの卓越したスパークリングワイン、「プロセッコDOC」。ベニスから北へ約30分、イタリアの新しい旅先として、同ワインの産地である「プロセッコDOC・ドリームランド」が脚光を浴びている。
ここで、「プロセッコDOC」のワイナリーや産地について見てみたい。
イタリア北東部で造られる「プロセッコDOC」
イタリアの卓越したスパークリングワイン「プロセッコDOC」は、イタリア北東部のヴェネト州とフリウリ-ヴェネツィア・ジューリア州で造られている。同地一帯の豊かな伝統と恵まれた気候、グレラ種のブドウの持つ偉大なエレガンスとバランス、そして現代的な魅力を表現したワインだ。
フレッシュでエレガント
「プロセッコDOC」はスプマンテ(発泡)、フリッツァンテ(微発泡)、スティル(無発泡)の3スタイルがあり、イタリア北東部の白ブドウ土着品種であるグレラ種から造られる。ほかのブドウは、15%まで使用が認められている。
同ワインの特徴であるきめ細かい泡は、加圧式スチールタンクでマルティノッティ方式により生成。輝きのある麦わら色、繊細で持続性のある泡立ち、白い花、リンゴ、洋ナシを彷彿とさせる香り、そしてフレッシュでエレガントな味わいが特徴だ。
なお、アルコール度数は控えめとなっている。
プロセッコDOCロゼ
2020年には、新たに「プロセッコDOCロゼ」の生産が認可された。
ロゼはスプマンテの辛口のもので、グレラ種とピノ・ノワール種で造られる。白い花、リンゴや柑橘系果実の香り、イチゴやラズベリーのニュアンスが特徴だ。
プロセッコDOCを管理
プロセッコDOC保護協会は、同ワインの生産を調整・管理するために2009年に設立された生産者団体だ。
ワイナリー、ブドウ農家、ワイン醸造会社、瓶詰会社など、さまざまなグループをまとめ、「プロセッコDOC」の発展、生産規則の遵守など多岐にわたる活動を行っている。
プロセッコDOC・ドリームランドを巡る旅
プロセッコDOC保護協会は、ジャルパックとのコラボレーションにより、世界一の生産量を誇るスパークリングワイン、プロセッコの生産地「プロセッコDOC・ドリームランド」を訪問する「北イタリアの絶景を巡る9日間」を販売中だ。
今年の7月に出発予定の同ツアーは、発売後すぐにキャンセル待ち状態となったが、今後追加設定される見込みとなっている。
ワインとグルメを堪能
同ツアーは、最終目的地が「プロセッコDOC・ドリームランド」で、絵の様に美しいブドウ畑を散策し、ワイナリーを訪問、製造過程の見学とできたてのプロセッコをテイスティングする。
また、イタリアを代表するスイーツ、ティラミス発祥の地、リトルベニスとも呼ばれる美しいトレヴィーゾの街を散策し、人気のローカルレストランで食事をするという、イタリアの泡とグルメを存分に楽しめるプログラムだ。
同ツアーで訪れるワイナリーは、ロリス・ボノット家のファミリーワイナリー「レ・コンテッセ」を予定している。
今後、ほかの旅行会社ともコラボレーションし、ワイナリーを訪問するツアーを予定している。「カンティーナ・ピッツオラート」や「ビアンカビーニャ」なども候補だ。
今後、イタリアに旅行する際は「プロセッコDOC・ドリームランド」を旅先としてチェックしてみては。
(田原昌)