渡辺剛 写真:Getty Images

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、パリ五輪アジア最終予選で北朝鮮代表相手に2試合合計2-1で勝利し、本大会出場権を獲得。森保ジャパンも今年3月に北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦を控えているが、センターバックの選手層で不安を抱えている模様。DF冨安健洋(アーセナル)、DF藤井陽也(KVコルトレイク)にくわえて、DF渡辺剛(KAAヘント)にも負傷離脱の可能性が報じられている。

 冨安は昨年12月2日のウルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で左ふくらはぎを痛めて戦線離脱もわずか1カ月で復帰。アジアカップでは、初戦のベトナム戦でメンバー外となったが、イラク戦以降は全試合出場。主にDF板倉滉(ボルシアMG)とのセンターバックコンビで森保ジャパンを支えていたが、同大会終了後は公式戦全試合でベンチ外。英紙『イブニング・スタンダード』は今月27日、冨安が3月9日のブレントフォード戦で復帰する可能性を伝えているが、ふくらはぎの負傷を再発しているだけに代表戦への影響を心配する声が挙がっている。

 また今年1月1日の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦でA代表デビューを飾った藤井は、現在名古屋グランパスからベルギー1部KVコルトレイクへ期限付き移籍中。新天地での活躍が期待されていたが、今月18日のユニオンSG戦前に負傷。ベルギーメディア『Voetbal』が24日に「藤井は復帰まで少なくとも1か月を要する」と伝えていることから、北朝鮮戦での代表メンバー入りは微妙とみられる。

 そんな中、渡辺は25日開催のロイヤル・アントワープ戦を欠場。ベルギーメディア『Sporza』は「ハイン・ヴァンハーゼブルック監督は、渡辺が24日の練習中に負傷したことを明かした。指揮官によると、怪我の具合は現時点で不明だという」とリポート。今後の検査結果次第では、代表選外の可能性もあるとみられる。

 今年1月開催のAFCアジアカップに冨安、板倉、渡辺、DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)、DF町田浩樹(ユニオンSG)とセンターバック5選手を招集していた森保監督。負傷者が相次ぐ中、明治安田J1リーグ開幕節の名古屋グランパス対鹿島アントラーズを視察していただけに、Jリーガー招集の可能性も考えられる。