ESPAÑA, INCENDIO DEL EDIFICIO EN VALENCIA.25-02-2024.

消防士も驚いた火回りの早さ

スペイン第3の都市バレンシア市は人口81万人。この都市で24日、午後5時過ぎにスペイン全国を始め、日本でも報道されるという大火事が発生した。

10階と14階建ての二つを繋げたマンションビルの後者の7階から午後5時過ぎ火災が発生。それが30分も経過しない内に火災は上層階を襲っただけでなく、下層階にも延焼し、隣の10階建てにも火が及ぶという事態になった。ビルの火事であれば、火災は上層階に延焼して行くというのが通常のケースである。ところが、今回の火事は下層階にも火災が及んだ。それも非常に早いスピードで建物の外壁は炎に包まれるという事態になった。

20台の消防車が消火に当たったが、その時間帯は時速60キロの強度の風が吹いており、はしご車のバスケットは風力に揺られ、しかも風に煽られた火が勢いよく消防士の前を遮り消火活動を妨げた。その為、火を消して救出活動をするということが殆どできない状態だったという。

また有効な消火活動をするのに地上から建築士やエンジニアが建物の構造、建築年数、建築材料さらに消火水の重量などを即座に計算して消防士に消火作業の為の指示を出していたので消防士たちは消火作業で麻痺することはなかった。しかし、強い風に煽られて狂ったような火と延焼するスピードの速さの前に無能感を覚えたと数人の消防士は語っている。