「塩対応」も「けんもほろろ」の類義語
近年のアイドルブームにより生まれた「塩対応」という言葉も「けんもほろろ」と似た状況を指します。
「塩対応」の意味
「塩対応」とは、そっけなく愛想もない冷淡な接し方を指す言葉です。
ここでの「塩」とは、味の塩辛さのことではありません。
表情などに不快さが漏れ出てしまっている様子や、歓迎されていない雰囲気などをあらわしています。
「塩対応」が使われるのは
「塩対応」が特に使われるのは、アイドルやタレントとファンとの交流の場などですね。
冷たい対応をするアイドルを指しあらわすために生まれた言葉となっています。
「2014ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた、新しい言葉のひとつです。
「塩対応」の対義語は「砂糖対応」ではない
「塩対応」という言葉から、対義語は「しょっぱい」の反対で「甘い」を意味する「砂糖対応」という言葉だと考えても不思議ではありません。
ところが実際のところは、「塩対応」のついとなる言葉は「神対応」となります。
この「神対応」とは、神様のように優しい、神様のように慈悲深い対応という意味で使われるようになったとされています。
そんな「神対応」と呼ばれるのは、アイドルでいえばファンに対して楽しそうに向き合ってくれたり、細かいことも覚えていてくれるといったファンサービスの事です。
歓迎ムードを出してくれるという点から、そっけない「塩対応」とは正に真逆な行為と言えますね!
この「神対応」という言葉が使われるのは、アイドルをはじめとした芸能界だけではありません。
細かいところまで行き届いた対応や、優れたクレーム処理、非常に熱心で親切な行為という意味でも用いられるようになりました。