アビスパ福岡 写真:Getty Images

 2023シーズン終了後にFW山岸祐也やFWルキアンを完全移籍により放出したアビスパ福岡は、イラン代表FWシャハブ・ザヘディを獲得する可能性が報じられている。そのザヘディが今月26日にイラン1部ペルセポリスを退団。現地メディアの取材でJリーグ移籍を認めたという。

 現在28歳のザヘディは、身長187cmで両利きのストライカー。2014年にペルセポリスのトップチームに昇格してから移籍を繰り返す中、2015年にドーピング違反で2年間の公式戦出場停止処分に。昨年7月にウクライナ1部ゾリャからペルセポリスへ復帰すると、2023/24シーズンはイラン1部リーグ16試合の出場で6ゴール1アシスト。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージでも全6試合の出場で1ゴール1アシストをマーク。FWクリスティアーノ・ロナウド所属アル・ナスルや、元柏レイソル所属選手のFWマイケル・オルンガ擁するアル・ドゥハイルと対戦した。

 ザヘディの去就を巡っては、今月中旬にマレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFCへの移籍が噂されたものの、イランメディア『Varzesh3』は26日に「ザヘディは日本から魅力的なオファーが届き、練習を立て続けに欠席していた。何が何でも移籍の承諾を得たいと考えていた。彼はペルセポリスとの契約を今年6月まで残していた。しかし年俸の70%を放棄し、10万ドル(約1500万円)を支払うことにより退団した」とリポート。

 ペルセポリスが「ザヘディは本日26日にクラブ施設に現れ、レザ・ダルビッシュCEO(最高経営責任者)との合意の後、クラブを去った」と、公式サイトを通じて同選手の退団を公式発表すると、タスニム通信は「彼は福岡へ加入する予定だ」と報じていた。

 そんな中、イランのメフル通信は27日に「ザヘディはチームメイトやコーチングスタッフに感謝と別れのメッセージを伝えた。彼は日本でのプレー決断している」と伝えると、『Varzesh3』は「ザヘディは『Jリーグへ行くのか?』という質問に対して『イエス』と答えた」とリポート。これによると、本人は「すでにクラブと話し合っており、適切な時期に発表される」と、Jリーグクラブへの移籍で合意している現状を明かしたという。昨年6月16日のCAFAネーションズカップ・キルギス戦でイラン代表デビューを飾ったザヘディが、イラン人初のJリーガーとなりそうだ。