冨安健洋 写真:Getty Images

 MF三笘薫(ブライトン)は腰の負傷で今季中の復帰が絶望的であるため、今年3月の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦での日本代表メンバー外がほぼ確実に。DF冨安健洋(アーセナル)にも北朝鮮戦欠場の可能性がある中、現地では冨安をAFCアジアカップ日本代表メンバーに招集した森保一監督への疑問が湧き起こっている。

 冨安は昨年12月2日のウルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で左ふくらはぎを痛めて戦線離脱。当初はアジアカップ参戦が不可能とみられていたが、同月31日のフラム戦で復帰。アジアカップでは、初戦のベトナム戦でメンバー外となったが、イラク戦以降は全試合出場。DF板倉滉(ボルシアMG)とのセンターバックコンビで森保ジャパンを支えていた。

 しかしアジアカップを終えてアーセナルに再び合流した後は、公式戦全試合でメンバー外。英紙『イブニング・スタンダード』は今月27日、冨安が3月9日のブレントフォード戦で復帰する可能性を伝えているが、離脱期間の長期化により代表戦への影響を心配する声も挙がっている。

 そんな中、アーセナルの専門サイト『デイリーキャノン』は「冨安が最近抱えている問題は、コンディション面でのリスクを増大させ、今後の公式戦出場の可能性に影を落としている」として、ふくらはぎの負傷がアーセナル加入以降3度目であることを報道。

 「ふくらはぎの怪我は厄介だ。ディフェンダーにとって、ふくらはぎの筋肉はプレーする上で重要な箇所である。ジャンプや突然の方向転換に不可欠だ」とした上で、「復帰を急ぐと、再び負傷する可能性があるだけに、日本代表はアジアカップで彼を招集すべきではなかった。アジアカップ参戦により、彼にフラストレーションのサイクルが生まれている」と、負傷離脱の原因を森保監督の冨安招集という判断に求めている。

 三笘、冨安をはじめ、主力選手に怪我人が続出している日本代表。3月上旬に北朝鮮戦の招集メンバー発表を控える中、森保監督や日本サッカー協会(JFA)によるメンバー選考がイギリス国内で議論の対象となっている。