2023シーズン終了後にFW山岸祐也やFWルキアンを完全移籍により放出したアビスパ福岡。FWウェリントンやFW城後寿を擁する中、イラン代表FWシャハブ・ザヘディ獲得の可能性が取りざたされている。そんな中、イランメディア『Varzesh3』が福岡移籍報道の背景を報道。過去にドーピング違反で公式戦出場停止処分を受けたという。
2017年にイラン・タスニム通信によって浦和レッズ移籍の可能性が報じられたザヘディ。イランやウクライナ国内の複数クラブを経て、昨年7月にウクライナ1部ゾリャからペルセポリスへ復帰。2023/24シーズンはイラン1部リーグ16試合の出場で6ゴール1アシスト。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージでも全6試合の出場で1ゴール1アシストをマーク。FWクリスティアーノ・ロナウド所属アル・ナスルや、元柏レイソル所属選手のFWマイケル・オルンガ擁するアル・ドゥハイルと対戦した。
昨年6月にイラン代表デビューを飾ったザヘディの去就について、タスニム通信は今月26日に「彼は福岡へ加入する予定だ。彼は昨年7月にペルセポリスへ加入したが、期待には応えられなかった」とリポート。ペルセポリスは同日、クラブ公式サイトにて「ザヘディは本日26日にクラブ施設に現れ、レザ・ダルビッシュCEO(最高経営責任者)との合意の後、クラブを去った」と同選手の退団を公式発表している。
すると『Varzesh3』は「ザヘディは日本から魅力的なオファーが届き、練習を立て続けに欠席していた。何が何でも移籍の承諾を得たいと考えていた」と報道。「彼はペルセポリスとの契約を今年6月まで残していた。しかし年俸の70%を放棄し、10万ドル(約1500万円)を支払うことにより退団した。この退団劇に不満を抱くファンは多い」と、Jリーグ挑戦に至るまでの経緯を伝えたのだ。
またイスラム共和国通信によると、ザヘディは2015年に筋肉増強剤を使用したことがドーピング規約に抵触。2年間の公式戦出場停止処分を受けた。くわえて同選手は2019年1月に韓国1部・水原三星へ加入も、ドーピング違反の過去をクラブが把握していなかった模様。事態を重く受け止めた水原三星は、獲得発表翌日に同選手との契約を解除したという。