古橋亨梧(左)ブレンダン・ロジャーズ(右)写真:Getty Images

 セルティックは今月25日に行われたスコットランド1部リーグのマザーウェル戦で3-1と勝利。日本代表FW古橋亨梧やMF岩田智輝を途中交代させたブレンダン・ロジャーズ監督の采配が物議を醸す中、試合後に指揮官が差別発言をしたと現地で騒ぎになっている。

 英公共放送『BBC』が26日に伝えたところによると、ロジャーズ監督はマザーウェル戦後、BBCのジェーン・ルイス記者から食い気味に質問されたことにより不満を爆発。同記者に対して「分かった、もう質問終わり? いい子だ、よくやった」と切り捨てたという。

 この「いい子だ」という発言が女性差別に当たるとして、スコットランドの人権団体『スコットランド・フェミニスト・ネットワーク』はロジャーズ監督に抗議。「ルイス記者はただ仕事をしただけ。ロジャーズ監督の不可解なコメントについて説明を引き出そうとしただけだった」として、「女性の業績は過小評価され、軽視され、職業上の地位が損なわれている。ロジャーズ監督は記者に謝罪する義務がある」と声明を発表している。

 なおこの一戦では、スタメン出場の岩田が77分に途中交代。セルティックのファン・サポーターはブーイングを浴びせるなど、ロジャーズ監督の采配に対する不満をあらわにしている。また古橋は前半のみのプレーで交代。同選手は昨季と比べてゴールのペースが落ちているだけに、周囲ではロジャーズ監督の戦術が原因だという見方が広まっている。