出店者が強いられる負担は大きい

 EC会社関係者はいう。

「2008年から16年間、価格を据え置いていたということなので、昨今の物価・人件費の高騰や必要とされる高度な各種機能の実装に伴い値上げするというのは理解はできるものの、いきなり3割値上げというのはインパクトが強い。絶対額としては約6000~3万円ほどで大した額にはみえないかもしれないが、商品1個当たりの利益が数百円程度の出店者からすれば、数万円の値上げ分をカバーするには何十個、もしくは100個以上の売上を上げなければならず、負担は大きい」

 別のEC会社関係者はいう。

「楽天市場に出店する事業者は5万以上あり、仮に1店舗当たり平均で月額2万円の値上げと仮定すると、楽天Gにすればそれだけで年間100億円以上の収入増となる。楽天G全体として赤字縮小の意図があるのは明らかだが、EC事業は黒字で儲かっており、今急いで大幅な値上げを行う必然性は乏しく、携帯事業の赤字穴埋めのために楽天市場の出店者に対して値上げを行うのはおかしな話であり、筋違い。楽天市場には小規模な出店者も多く、どこも人件費や物価高騰で苦しむなかでの値上げということもあり、出店者にとっては結構衝撃的な話。反発が予想される」

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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