ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、1月1日開催の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦で先制ゴールを奪ったものの、AFCアジアカップに臨む日本代表メンバーから落選。今冬移籍の可能性も指摘されているが、現地では残留濃厚という見方があるようだ。
2022/23シーズン終了後にデュッセルドルフ幹部に移籍を志願も、残留に至った田中。2023年9月に一時控え要員に降格していたが、10月21日のドイツ2部リーグ第10節カイザースラウテルン戦で2ゴールをマークし、レギュラー奪還。ただ現地メディアは、パフォーマンスの安定性に欠けると厳しい評価を与えている。
一方、日本代表ではMF守田英正(スポルティングCP)やMF遠藤航(リバプール)とともに中盤の主力選手として活躍。タイ戦では50分にFW中村敬斗(スタッド・ランス)やMF堂安律(SCフライブルク)らとの崩しから先制ゴールを奪っていた。
森保一監督は田中をアジアカップ日本代表のメンバーから外した理由について、明確な理由を説明せず。MF鎌田大地(ラツィオ)やFW古橋亨梧(セルティック)もメンバー外となっただけに、日本国内では今冬移籍との見方が広まっている。
しかしドイツ紙『エクスプレス』は、アジアカップメンバー外に触れた上で「デュッセルドルフ幹部は、田中がアジアカップ欠場により、移籍のショーウィンドウに登場しないことを密かに喜んでいる」とリポート。
田中には2023年12月にフライブルクやVfBシュツットガルト移籍の可能性が報じられたが、『エクスプレス』は「ブンデスリーガ移籍の可能性は、ここ数日間で大幅に低下した。デュッセルドルフの要求額である300万ユーロ(約4億7000万円)が提示される可能性は低い」と綴るなど、今冬残留が既定路線だと主張。
デュッセルドルフのクラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)は1月1日、ドイツ紙『Rheinischen Post』のインタビューに応じた際、田中について「彼はデュッセルドルフの状況を理解しており、チームを助けたいと思っている」と語ったという。