高橋祐治 写真:Getty Images

 清水エスパルス所属DF高橋祐治は、昨年12月に行われたJ1昇格プレーオフ決勝・東京ヴェルディ戦でのプレーを巡り、多数の誹謗中傷メッセージを受けたほか、妻で元AKB所属メンバーの高城亜樹さんも同様の被害に遭った。この誹謗中傷問題に対して、北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ完全移籍した西大伍が持論を展開している。

 東京V戦でスタメン出場の高橋は、1-0で迎えた後半アディショナルタイムにペナルティエリアでFW染野唯月を倒してPKを献上。このPKを染野が沈めたことにより同点に追いつかれ、土壇場でJ1昇格を逃す格好となった。

 この染野に対するスライディングタックルの妥当性を巡り議論が白熱する中、高橋や高城さんのSNS投稿に誹謗中傷メッセージが殺到。選手本人はインスタグラムを通じて「誹謗中傷ですが僕に送ってもらう分は大丈夫ですし、理解しております。ただ妻のSNSに送るのはだけはやめていただきたいです。よろしくお願いします」(原文ママ)とファン・サポーターに呼びかけていた。

 また清水は昨年12月6日に「選手および近親者へのSNSアカウントへ悪質な投稿について」と題した声明を発表。「エスパルス所属選手および近親者へのSNSアカウントへ誹謗中傷のメッセージがありました。誹謗中傷、侮辱、脅迫はいかなる理由があっても決して許されることではありません」

 「このたびの内容は極めて悪質なものであり、看過することはできません。所轄警察署、弁護士へ相談の上、法的措置を含めた適切な対応を取ってまいります」と、誹謗中傷メッセージを送ったSNSユーザーに対して法的措置を講じる構えを見せた。

 Jリーグの世界で絶えない誹謗中傷問題には、西も関心。19日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新すると、清水が法的措置を講じることに対して「そうやっていくしかない。プロであるから批判は出てくるし、それを受けてこそ一流。なので、それは付き合っていくべきことではあるけど、法的措置を取りやすくなっているので、それで解決に持っていくというのは別に悪いと思わない」とクラブの対応を全面的に支持。

 「(奥さんにも誹謗中傷メッセージが来ることについて)それはよく分からない」とした上で「自分にできたイライラをぶつけたりしているだけでしょ。自分が優越感に浸るみたいなことでしょ。それが全然分からない」と誹謗中傷メッセージを送るSNSユーザーの心理を分析。「誹謗中傷メッセージ書いている人は中学生とかじゃないの。日本の未来が心配」と憂慮している。