田中碧 写真:Getty Images

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、1月1日開催の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦でも先制ゴールをマークも、AFCアジアカップに臨む日本代表メンバーから落選。ドイツ国内でデュッセルドルフ残留の可能性が報じられる中、ここに来てDF板倉滉擁するボルシアMGなどブンデスリーガ(ドイツ1部)複数クラブが田中に関心を寄せているという。

 森保一監督は田中のアジアカップ日本代表メンバー落選について「詳しくは話せないが、置かれている状況が色々とあって、招集できない選手もいる」とコメント。具体的な言及を避けたこともあり、日本国内では今冬移籍との見方が広まっているが、ドイツ紙『エクスプレス』など複数のドイツメディアは、今年1月のデュッセルドルフ残留が濃厚だと報じている。

 しかしドイツメディア『フースバル』は5日に「田中は遅かれ早かれブンデスリーガでプレーする可能性がある」とした上で、VfBシュツットガルト、ボルシアMG、MF堂安律擁するSCフライブルクからの関心を伝えている。

 またアジアカップ招集外の背景については「日本サッカー協会とデュッセルドルフが協議した結果」とした上で、「移籍ではなく、むしろデュッセルドルフのブンデスリーガ昇格への野心がある。田中はデュッセルドルフを可能な限りサポートしたいと考えている」と説明。

 同選手の移籍金については「価格は300万~350万ユーロ(約4億7000万円~5億5000万円)になるはずだが、シュツットガルトにとっては高額だ。ただ250万ユーロ~300万ユーロ(約3億9000万円~4億7000万円)で今冬移籍の可能性はある」と伝えており、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版も「適切なオファーがあれば、デュッセルドルフがこの冬に田中を放出する可能性がないわけではない」としている。

 なおドイツ誌『ビルト』は今月4日、田中の移籍先候補について「シュツットガルトやMF長谷部誠擁するアイントラハト・フランクフルトからの関心が噂されている」と報じている。アジアカップの代表落選後にデュッセルドルフに再合流した田中の今後から目が離せない。