ジュビロ磐田のホーム ヤマハスタジアム 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田は9日、元日本代表選手である遠藤保仁氏の現役引退を公式発表。同氏は古巣ガンバ大阪のトップチームコーチに就任したが、この現役引退発表後に磐田所属MF山田大記が誹謗中傷問題に言及している。

 磐田の中心選手である山田は、9日深夜に自身のX(旧ツイッター)アカウントを更新。「ジュビロサポの、人を貶したり馬鹿にしたりするようなコメントを見るのはつらい。クラブを応援してるからこそ色んな感情が芽生えるんだと思う」と切り出すと、以下のようにファン・サポーターへ呼びかけている。

 「嫌悪感や不満を感じることと、それを誹謗中傷や揶揄という形で表現することの違いについては考えて欲しい。 ひとつのコメントは過度なものでなくても、その量や積み重ねが人を深く傷つけるものです。 僕は、日常的に誹謗中傷を繰り返す人を自分が変えられるとは思っていません。 ただ今回は、みんな書いてるから自分もとか、これくらいの表現ならいいかなとか、そういう感覚で書いてる方もいるように感じました。 そういう方に、わざわざそれを書く必要があったのか今一度考えてもらえたら嬉しいです」

 これには、磐田や他クラブのファン・サポーターから「山田選手の意見の同意」「キャプテンの提言に感謝」などといったコメントが数多く寄せられているほか、磐田所属DF小川大貴も「そのようなコメントを書いている人達がジュビロを愛し、熱い想いを持っているのは重々理解しています。ただそのようなコメントは 見ている側も辛いし悲しい。 どう表現し皆さんに伝えたらいいか僕も凄く悩んでいました。この山田さんの発信が、一人一人が考え直す機会になればいいなと思います」と反応している。

 横内昭展監督のもと、2023シーズンにJ1昇格を果たした磐田。ベテランとしてチームを支えていた遠藤の現役引退発表後であるだけに、山田の誹謗中傷に関する投稿が反響を呼んでいる。