伊藤洋輝 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月14日開催のAFCアジアカップ・グループステージ第1節でフィリップ・トルシエ監督率いるベトナム代表相手に4-2で勝利。日韓W杯時代にトルシエ監督の通訳を担当していたフローラン・ダバディ氏が、FW中村敬斗(スタッド・ランス)を中心としたサイド攻撃を解説。DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)の改善点を指摘している。

 日本は10分にMF南野拓実(ASモナコ)がグラウンダー性のシュートから先制ゴールを奪ったものの、15分と32分にセットプレーから失点した。しかし45分に再び南野がゴールネットを揺らすと、前半アディショナルタイムには中村が左斜め45度の位置からシュートをゴールマウスに右隅に突き刺し、逆転に成功。後半はベトナム代表選手に疲労蓄積もあり主導権を握ると、85分にMF堂安律(SCフライブルク)とMF久保建英(レアル・ソシエダ)の崩しから最後はFW上田綺世(フェイエノールト)がゴールネットを揺らした。

 トルシエ監督の采配に注目していたというダバディ氏は試合中、複数回にわたりX(旧ツイッター)を更新。終盤に日本代表がポゼッションを握る中、「今日の日本代表の基本は左サイド攻撃ですが、守田選手はそのハーフスペースに少しずつ入ってきて、よくなりつつあります」と、MF三笘薫(ブライトン)不在の左サイドに注目。

 「強いて言えば、左SB伊藤(洋)の攻撃参加は遅いです。中村がボールを持ったらオーバラップをするよりも、最初からポジションを高くはった方がいいし、インナーラップもあり」と、攻撃時の伊藤のプレーに注文を付けた。