サッカー日本代表「森保ジャパン」が、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)の舞台でドイツ、スペインを下してから1年が経過。2024年1月開催のAFCアジアカップ制覇を目指す中、欧州では日本代表の強さが再びクローズアップされている。
日本はカタールW杯グループリーグ初戦でMF堂安律(SCフライブルク)とFW浅野拓磨(VfLボーフム)のゴールにより、ドイツを2-1で下したが、第2戦ではコスタリカの堅守に苦しみ、0-1と敗北。それでも昨年12月1日に行われたスペイン戦では、後半開始早々に堂安のゴールで同点に追いつくと、後半6分にペナルティエリア左隅からMF三笘薫(ブライトン)がゴールラインギリギリで折り返し。ゴール前にいたMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)が押し込んで勝ち越しゴールを奪うと、その後はスペインの猛攻をしのぎ、金星を挙げた。
カタールW杯以降も、森保監督のもとで快進撃を続ける日本代表。今年9月に完全アウェイの雰囲気の中で行われたドイツ戦でも4-1と勝利するなど、世界中に衝撃を与えている。
そんな中、イタリア誌『Rivista Undici』は「日本がこれほど強いことは今までなかった」と見出しをうち、同国代表のメンバーレベルが上がった背景を特集。先月に行われた北中米W杯アジア2次予選の招集メンバーでJリーガーがわずか5人であることを紹介すると、海外組が増加した理由として「Jリーガーをより注意深く観察しているヨーロッパの中流クラブ、つまりベルギーのクラブのおかげだ」と主張。
ブンデスリーガで多くの日本人選手が活躍している現状、セルティックがアンジェ・ポステコグルー監督招へいをきっかけに、相次いで日本人選手の獲得したことに触れた上で「日本人選手が欧州で活躍するための選択肢が増えていることにより、最高のタレントがより競争力の高い環境で自分自身の実力を試すことができるようになった」
「リバプール在籍時の南野拓実のように、トップレベルで自らの地位を確立するのに失敗した選手もいれば、三笘のように確固たる地位を築くことができた選手もいる」と綴っている。
南野はリバプール時代やASモナコ移籍1年目の2022/23シーズンは本来のパフォーマンスを発揮できなかったが、今季はアドルフ・ヒュッター監督のもとで出場機会を確保。今年10月にカタールW杯本大会以来となる代表復帰を果たしている。