サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月19日開催のAFCアジアカップ・グループステージ第2節でイラク代表に1-2と敗北。試合前のミーティングにおける森保一監督の言葉が波紋を呼ぶ一方、前半終了時のMF遠藤航(リバプール)やMF守田英正(スポルティングCP)らに対するアプローチにも注目が集まっている。
森保監督は14日に行われたベトナム戦から一部ポジションでスタメンを入れ替え。MF久保建英(レアル・ソシエダ)をトップ下、MF南野拓実(ASモナコ)を本職ではない左サイドハーフに配したこともあり、攻撃陣が機能不全に陥ると、前半のうちに2失点。後半にMF堂安律(SCフライブルク)やDF冨安健洋(アーセナル)らを投入したが、1点を返すにとどまった。
22日に日本サッカー協会(JFA)公式YouTubeチャンネルで公開された『Team Cam』では、イラク戦当日に行われたミーティングの様子が一部公開。森保監督は選手たちに対して「どんな相手とアジアカップを戦ったとしても、我々にどうやってひと泡吹かせようかと、色々なことを考えてくると思う。そこに惑わされず我々がやることと臨機応変に対応すること、ピッチ上でもピッチの外からも伝えながらものにしていきましょう」と呼びかけた。
しかしYouTubeのコメント欄では、同監督の言葉に対して「監督がすでに過信している」「チャレンジャー精神が無い。こういう気持ちの部分でイラクに負けた」「森保監督の言葉が、一部の選手にしか響いていないように見える」といった厳しい指摘が飛んでいる。
また森保監督の采配を巡っては、冨安が試合後のインタビューで「(後半キックオフからプレーする直前に)監督から細かい指示はなかった」とコメント。これにより指揮官に対する批判が強まっている。
しかし『Team Cam』で公開されたイラク戦ハーフタイムのロッカールームで、森保監督が遠藤や守田に対して「前線、人は足りないけど、2列目のところを…」と指示を出している。それだけに一部のSNSユーザーからは「監督が指示を出していないとは言えない」「1対1だとしっかり指示出している」といった声が挙がっている。