旗手怜央 写真:Getty Images

 日本代表MF旗手怜央(セルティック)は、今月19日に行われたAFCアジアカップ・グループステージ第2節イラク戦で、コーナーキックからMF遠藤航(リバプール)のゴールをアシスト。インドネシア戦に向けて結果を残したが、英紙『ヘラルド』は旗手のコメントをもとに森保一監督の采配に厳しい目を向けている。

 『ヘラルド』が19日に伝えたところによると、旗手はイラク戦を前に日本メディアの取材で「自分自身の結果を出すことは大事だと思いますけど、(森保監督から)水を運ぶプレーも評価されています」と自身のプレーに言及したとのこと。

 同紙は旗手のコメントを英語に翻訳する際に、異なる解釈が含まれる可能性を断った上で「旗手はスコットランドリーグで最もクリエイティブであり、技術面で才能のあるミッドフィルダーのひとりだ。そんな彼を“水の運び手”として活用するのは、ミケランジェロに階下の便所のペンキ塗りを頼むようなものだ。確かにそれなりの仕事はするだろうが、彼の才能を無駄にしているように思える」と、皮肉を交えながら森保監督の起用法に疑問を投げかけている。

 くわえて「アンジェ・ポステコグルーがセルティックで指揮を執っていた頃も、そしてブレンダン・ロジャーズが指揮を執る今も、森保監督とセルティックの考え方はますます異なるばかりだ。森保監督にとって旗手は“水の運び手”だが、セルティックでは“鍵開け職人”だ」

 「前田大然は日本代表で古橋亨梧を差し置いてセンターフォワードとして使われているが、セルティックでは古橋がセンターフォワードであり、前田はウインガーだ。古橋は日本代表でほとんど出番がないが、セルティックでは攻撃の中心となっている」と綴るなど、FW古橋亨梧(セルティック)を招集しなかった森保監督のメンバー選考やFW前田大然(セルティック)の起用法も批判している。

 なお前田はベトナム戦で出番がなかったものの、イラク戦では旗手とともに74分からプレー。83分に右サイドからのMF南野拓実(ASモナコ)のクロスに飛び込んだが、ヘディングシュートを外している。