サンフレッチェ広島所属DF荒木隼人は、今月23日にエディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1リーグ開幕節・浦和レッズ戦でフル出場。前半から何度もFWチアゴ・サンタナとの競り合っただけに、一定の手応えを掴んでいるようだ。
広島の主力センターバックとした活躍し、2022年7月開催のEAFF E-1サッカー選手権で日本代表に初めて招集された荒木。新スタジアムで迎えた今季開幕戦でもDF佐々木翔らとともにスタメンに名を連ねると、前半からサンタナとマッチアップ。敵陣からのロングボールを受けたサンタナに身体を密着させるなど、前を向かせず。浦和の攻撃陣が機能しなかったこともあり、広島は2-0で勝利している。
新スタジアムでの公式戦初白星に貢献した荒木だが、試合後に『やべっちスタジアム』のMCである矢部浩之さんのインタビューに対応。「(サンタナに)前半2、3回背負われちゃって。けどそれからは修正できて抑え込めたかなと思います」とサンタナとの競り合ったシーンを振り返ると、相手ストライカーとの競り合いで気を付けていることとして、以下のようなコメントを残している。
「ロングボールに対して、先に落下地点に入り過ぎないこと。入っちゃうと逆に背負われるので、まず先に(相手に)身体をぶつけて、相手をワンテンポ遅らせて自分が先に落下地点に入る」
この荒木の言葉に、矢部さんは「競り勝つ日本人選手というのは、日本代表にも必要になってくるポイントだと思う」と反応。同選手は首を縦に振った上で「Jリーグで良い結果を出して、守備だけでなくてゴールもいっぱい奪って、(日本代表入りへ)アピールしたい」と意気込んでいる。
なおドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は今月23日、J1でプレーする選手の市場価値を更新。荒木はMF川村拓夢(広島)とともに「J1でプレーする日本人選手の市場価値ランキング」で9位(120万ユーロ:約1億9600万円)に食い込んでいる。森保ジャパンの主力センターバックであるDF冨安健洋(アーセナル)が、コンディション不良により直近数試合を欠場しているだけに、荒木にも代表入りのチャンスがあるかもしれない。