スイス1部セルヴェットFCは、レネ・ヴァイラー監督による鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨の獲得拒否が報じられた後、今月10日に横浜F・マリノスから日本代表FW西村拓真を買い取りオプション付きの期限付き移籍により獲得。クラブの手続きミスによる公式戦出場の可能性が危ぶまれていたが、25日開催のスイス1部リーグ第25節ヤングボーイズ戦でスタメン出場によりデビューを飾った。
西村は今月18日開催の第24節ルガーノ戦でベンチ外となると、スイス紙『トリビューン・ド・ジュネーブ』は試合翌日に「セルヴェットはスイスリーグに対して選手登録期限である2月15日までに重要なメールを送信していなかった。現状、西村をはじめ今冬に加入した3選手は今季終了後までプレーできない」とリポート。
21日には、スイスリーグの移籍委員会で選手登録に必要なメールを送信したものの、技術的な理由により時間通りに送信されなかったことを証明することが難しい現状を伝えていた。
しかし23日までにFWロニー・ロデリンをスイス5部所属ペルリー・セルトゥへレンタル移籍させたことにより、西村の選手登録も完了。日本人アタッカーは首位ヤングボーイズとの直接対決でスタメン出場すると、7分にイエローカードを貰ったが、42分にMFアレクシス・アントゥネスの先制ゴールに関与。
同選手は71分までプレーすると、『トリビューン・ド・ジュネーブ』はチームが1-0で勝利したこともあり、「西村はヴァイラー監督の信頼に感謝し、アントゥネスの先制ゴールを演出した」と称えている。ヤングボーイズを下して、首位との勝ち点差を4につづめたセルヴェット。逆転優勝にむけて、西村の活躍が必要不可欠だ。
