1000円前後の価格帯で「当たり」のワインを見つけるコツ

 いずれにしても、今回話題になった「カーサ・スベルカソー シラーズ」が格安ワインの中では「当たり」の部類であるのは間違いないようだ。同ワインに限らず、チリワインは「コスパ抜群」というイメージが浸透している。

「チリワインは段階的に関税が撤廃され、それが価格に反映されてコスパがいいというイメージにつながりました。しかし、現在はヨーロッパ産ワインなども関税が撤廃されたため、その点ではアドバンテージがなくなってきています。ですが、チリは他国に比べて賃金が安いので、それがリーズナブルな価格を支える一端となっています。また、ワイン造りには乾燥した気候や痩せた土壌が適しているのですが、チリはそのどちらにも当てはまっています。ロスチャイルドがチリにワイナリーを設立するなど、世界的にチリの恵まれた気候と風土は注目されており、クオリティの高いワインが生まれやすい環境といえます」(同)

 最後に、コンビニでも買える1000円前後の手を出しやすい価格帯で「当たり」のワインを見つけるコツを教えてもらった。

「私の経験からすると、ワインの品質は8割くらいが値段に比例します。ただ、2割くらいは『この値段でこんなにおいしいのか』と驚くものがあります。値段が高いほど『当たり』の確率は高くなるので、予算の範囲内で最も高いワインをいくつか試し、自分に合ったものを見つけるのをおすすめします」(同)

(文=佐藤勇馬)

提供元・Business Journal

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