長年愛用した車や、これから購入しようとしている車のヘッドライトが黄ばんでいるような…濁っているような色になっていませんか?

一番目立つ場所だけにガッカリなポイントになり、車への愛も半減してしまうかもしれません。

またさらに劣化が進めば、車検に通らなくなるリスクだってあります。

この厄介なヘッドライトの黄ばみをDIYで上手に仕上げるポイントを解説します。DIYの参考にしてください。

ヘッドライトの黄ばみの除去は、完全にプロに任せてしまうという手もありますが、自分の車だからこそ「自分でやってみる」という選択肢もあるはずです。

いまやカー用品店では、いろいろなタイプのヘッドライト磨き用品が販売されていますが「使いやすさは?」「どんな人に向いている?」「失敗することはないの?」などなど、さまざまな疑問を解き明かしていきましょう!

目次
なぜヘッドライトがくすんでしまうのか?
黄ばんだり濁ったりしたときのメンテ方法

なぜヘッドライトがくすんでしまうのか?

ヘッドライトの黄ばみ除去は、ヘタにやると逆効果になることもあるので注意!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

平成初期の自動車から採用されている樹脂(ポリカーボネイト)製のヘッドライトには、衝撃などで傷が入り難くするために、表面にハードコートが塗布されています。

このハードコートは、当然ながら紫外線からもヘッドライトを守ってくれています。

しかしながら、長期間の使用により日焼け状態になり徐々に劣化=黄ばみがはじまり、最終的にはヘッドライトのポリカーボネイトが黄色く変色してしまったり白化します。

このハードコートは基本的にはクルマの塗装と一緒ですので、初期の段階であれば黄変色してしまったり白化した表層を少し削ってあげれば、とりあえずきれいにすることは可能です。

しかしながらヘッドライトの黄ばみや濁りに気づいた時点で、劣化はすでに進んでいますから、それほど時間がかからずまた黄ばんだり白く濁ったりします。

黄ばんだり濁ったりしたときのメンテ方法

ヘッドライトの黄ばみ除去は、ヘタにやると逆効果になることもあるので注意!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

それなら「ヘッドライトのUVコートをサクサクっと耐水ペーパーで磨いちゃえば良いんでしょ?」という対応は、一般的なユーザーがすぐに思い浮ぶところです。

また最近注目されている、溶剤でハードコート層を溶かす方法などを思い浮かべる方も少なくないでしょう。

しかし耐水ペーパーを使う方法は、経験のない方だとヘッドライト本体のポリカーボネイト面にまでキズが入ってしまったり、溶剤は分量を間違えてクラックが入ってしまったりなどのトラブルにつながるおそれがあります。

もしも余計なキズやクラックが発生した場合は、普通の道具や溶剤だけでは修正が容易に出来ない可能性があるので注意が必要です。

一番リスクが少なくきれいに仕上がるおすすめの方法は、ヘッドライト専用コンパウンドを使うやり方です。

初めてや慣れていない方ほど、ヘッドライトのポリカーボネイトの状態を確認しながら作業を進行するのが良いです。

きれいに仕上げるポイントは、一箇所に集中せず満遍なく作業すること。時間をかけて下地を丁寧にきれいに仕上げることが、その後の仕上がりや耐久性に差をつけます。

またリペアキットに同梱されているウエス類は、つねにきれいな状態を保つこと。

コンパウンドや劣化したUVコートがウエスの目地に詰まった状態で使用していると、余計なキズを作ってしまう危険が潜んでいます。ウエスが傷んでしまった場合は、新しい物を用意しましょう。

下地が出来上がったら、ヘッドライト用のコーティング剤を塗布して、紫外線や走行中に付く傷などからしっかりとヘッドライトを守るのを忘れてはいけません。

表面ではなく内側から曇ってしまったヘッドライトの曇り除去作業は容易ではありませんので、プロに依頼するのが無難です。