黒田剛監督率いるFC町田ゼルビアは、今月24日開催の明治安田J1リーグ開幕節ガンバ大阪戦で1-1と引き分け。G大阪から町田へ期限付き移籍中の日本代表GK谷晃生による遅延行為とともに、韓国人FWオ・セフンのMF鈴木徳真に対する接触も物議を醸している。
問題視されているのは、前半キックオフ直後のシーン。オ・セフンはキックオフのホイッスルが鳴った瞬間に敵陣に侵入。この動きを見てMF山田康太が一旦キックを止める。山田はオ・セフンが再びハーフウェイライン付近まで戻るのを確認してからボールを蹴ったが、ボールホルダーにプレスを仕掛けようとダッシュしたオ・セフンが鈴木を倒す格好に。鈴木がすぐに立ち上がったこともあり、主審はファウルを取らなかった。
このシーンは、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から5秒程度切り取られた動画によりX(旧ツイッター)で拡散。以前から再三にわたり町田のプレーを巡り議論が白熱していただけに、今回も「キックオフ直後にこれは酷い…」「突き飛ばすのはやり過ぎ」「日大タックルみたい」といった批判が。「なぜ審判はファウルをとらないのか」と、主審の判定にも批判の矛先が向いている。
ただ一方で、オ・セフンの進行方向にスライドしているだけに「鈴木からランコースに入ってるのでは?」「鈴木からランコースに入っている。何でも町田だからってこじつけて文句言うのは違う」という指摘も。「進行方向に動いたからといって、突き飛ばしていい理由にはならない」といった反発の声も挙がるなど、批判の応酬が繰り広げられている。
なおこの一戦では、谷がボールをキャッチした後にピッチに倒れ込む仕草を何度も披露。時間稼ぎとみられるだけに、G大阪サポーターからブーイングを浴びたほか、90+2分には遅延行為に該当するとしてイエローカードを提示された。