U22日本代表MF鈴木唯人は、昨年夏に清水エスパルスからデンマーク1部ブレンビーIFへ完全移籍。パリ五輪出場が期待される一方、FW上田綺世所属のフェイエノールトやDF板倉滉擁するボルシアMGなど、複数クラブから関心を寄せられている可能性があるという。
鈴木は高卒1年目からJ1リーグで30試合に出場するなど清水で頭角を現すと、昨年1月にストラスブールへ期限付き移籍。リーグアン(フランス1部)3試合の出場で1ゴールという結果に終わり、昨年7月13日に清水への復帰したが、1か月後の8月12日にブレンビーIF移籍が正式決定。同クラブと4年契約を結んだ。
そのブレンビーIFでは、今季ここまでリーグ戦12試合の出場で1ゴール2アシストをマーク。U21デンマーク代表FWマティアス・クヴィストゴーデンが絶対的ストライカーとして活躍する中、スーパーサブとして結果を残している。
今月18日に行われたデンマーク1部リーグ第18節のミッティラン戦では、スタメン出場で前半アディショナルタイムに決勝ゴールをアシストした鈴木。デンマーク紙『bold』によると、この一戦ではトッテナム、バイエルン・ミュンヘン、インテル、アヤックス、アタランタ、ボルシアMG、フェイエノールト、MF奥川雅也擁するハンブルガーSVのスカウト陣がスタンドから観戦していたとのこと。記事では、「鈴木はスカウト陣からプラス評価を受けた選手のひとりだ」と綴られている。
なお鈴木は、今年1月13日に行われたブレントフォードとの練習試合で2ゴールをマーク。現地視察していたイングランド3部ポーツマスFCのスカウトがX(旧ツイッター)で「鈴木のプレーを現地で見て本当に感動した。スペースを作ってパスを引き出す能力、テクニック、ボールを前に運ぶ能力は本当に印象的だった。2ゴールにくわえて、一貫して適切なタイミングでスペースに飛び出していた」と投稿するなど、日本代表FWの能力を高く評価していた。パリ五輪での活躍次第では、ブレンビーIF加入からわずか1年でステップアップ移籍の可能性も考えられる。