大迫敬介 写真:Getty Images

 今月23日のサンフレッチェ広島対浦和レッズ(エディオンピースウイング広島)で幕が開けた2024シーズンの明治安田J1リーグ。開幕日にあわせて、ドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』がJ1でプレーする選手の市場価値を更新。浦和戦でスタメン出場のGK大迫敬介(広島)が、日本人選手の市場価値5位にランクインしたことにより、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)をはじめAFCアジアカップ日本代表GK陣のレベルが再び疑問視されている。

 東京五輪U24日本代表メンバーである大迫は、国際Aマッチで7試合に出場。カタールW杯の代表メンバー入りこそ叶わなかったが、昨年3月に代表復帰。9月開催の国際親善試合ドイツ戦では、強豪相手に1失点でまとめて勝利に貢献したが、右手舟状骨骨折によりアジアカップ欠場を余儀なくされた。

 同サイトによると、大迫の市場価値は120万ユーロ(約1億9600万円)から140万ユーロ(約2億2800万円)にまでアップ。アジアカップ日本代表メンバーであるGK前川黛也(ヴィッセル神戸)が60万ユーロ(約9800万円)、GK野澤大志ブランドン(FC東京)が40万ユーロ(約6500万円)であるだけに、サイト内では「大迫は24歳と年齢が若いこと、再び日本代表でプレーしそうな選手であることから、市場価値を上げている。アジアカップでライバルが納得のいくパフォーマンスを見せなかったことも関係している」と綴られているほか、鈴木の市場価値が100万ユーロ(約1億6300万円)であることも紹介されている。

 GKシュミット・ダニエル(STVV)やGK中村航輔(ポルティモネンセ)など欧州リーグでのプレー経験が豊富な守護神が代表選外となったアジアカップ。鈴木が全5試合で失点すると、前川や野澤もA代表キャップ数が5未満であるだけに「経験不足」との批判が相次いでいた。

 今年3月に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦を控えている森保ジャパン。Jリーグで最も市場価値の高い大迫が再び代表メンバーに名を連ねるのか注目が集まる。

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J1でプレーする日本人選手の市場価値トップ5

1位 鈴木優磨(鹿島アントラーズ):3億2600万円

2位タイ 武藤嘉紀(ヴィッセル神戸):2億6100万円

2位タイ 細谷真大(柏レイソル):2億6100万円

4位 樋口雄太(鹿島アントラーズ):2億4500万円

5位 大迫敬介(サンフレッチェ広島):2億2800万円

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