オランダ1部AZアルクマール所属の日本代表DF菅原由勢に、アヤックス移籍の可能性が浮上。同選手はAFCアジアカップで低調なパフォーマンスに終始も、プレミアリーグ(イングランド1部)ウェストハム・ユナイテッドからの関心も報じられている。
菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ移籍。海外挑戦1年目から出場機会を確保すると、昨季はオランダ1部リーグ26試合の先発出場で3ゴール8アシスト。今季もアジアカップ開幕前までリーグ戦全試合スタメン出場で4アシストと結果を残していた。
しかしアジアカップの舞台では、開幕から2試合続けて先発出場も、守備面で不安定なパフォーマンスを露呈。グループステージ最終節インドネシア戦でDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)にスタメンを譲って以降、ピッチに立つことはなかった。
以前からMF遠藤航所属リバプールをはじめ、ビッグクラブからの関心が取り沙汰されている菅原。本人が先月14日放送の『ABEMAスポーツタイム』で名古屋OBの安田理大氏と対談した際に「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したい。日本人が成し遂げられるかというと無いと思うので、それを成し遂げたい。CL優勝が可能なクラブに行きたいと思っています。CL優勝イコールビッグクラブになると思いますし、そういうチャレンジはしたい。そこに行くことしか考えていないですね」と、ビッグクラブ移籍を熱望。22日には英メディア『フットボール・トランスファー』が、「ウェストハムのテクニカルディレクターを務めるティム・シュタイテン氏が、菅原のパフォーマンスを確認するため、ベトナム戦を現地視察」と報じていた。
すると同メディアは今月23日に「菅原はアヤックスにとって素晴らしい補強となる可能性がある。アヤックスは今季ここまでクリーンシートがわずか3回と、守備に問題を抱えている」とリポート。
日本代表DFがAZと2025年6月まで契約を残しているに触れた上で、移籍金を770万ユーロ(約12億5000万円)と推定。25日にAZ対アヤックスが控えているだけに「菅原は自らのプレーにより、アヤックスを納得させることができるだろう」と綴る一方で「ウェストハムが最も具体的な選択肢だ。ウェストハムはアジア市場を重要な地域とみなしている」としている。
アヤックスはオランダ1部リーグを28度制した強豪だが、今季はここまでリーグ戦22試合を終えて10勝6分6敗。首位PSVアイントホーフェンから勝ち点26差の5位に甘んじている。また昨年夏にはシュツットガルトに対して日本代表DF伊藤洋輝の獲得オファーを2度提示したが、いずれも却下されている。