エシカリージャパン社は、有楽町マルイにて「ココナッツレザー」のオリジナルブランド「never leather(ネバーレザー)」の販売を3月1日(金)から開始する。

染料を含む全ての原料が植物由来であり、土に還すことができる新素材「ココナッツレザー」。同社は、動物由来でも石油由来でもない新素材の認知向上を図りながら、プラントベースレザー市場全体を盛り上げていくという。

次世代のエシカル素材ココナッツレザーを扱う

昨年4月に設立したエシカリージャパン社は、「世界と日本をエシカルでつなぐ」をミッションに、エシカル製品の企画から輸入製造販売・卸業・教育業を展開する。心地よい製品の普及を通じ、少しでも世界が良い方向へ向かうための活動を行うという。

同社が扱う「ココナッツレザー」の原料は、廃棄予定のココナッツウォーターや麻・バナナの茎などの繊維だ。染料を含め全ての材料が植物由来なので、コンポストに入れれば約120日で土の堆肥となる、従来の本革や合皮とは一線を画した次世代のエシカル素材といえる。

同社で購入したレザーアイテムを使い古して返送すれば、安全に土に還すというサービス「さよならの作法」も提供。

ココナッツレザーの新ブランド名は「never leather(ネバーレザー)」だ。“never”には、同社のアイテムが「ずっとこのままの状態ではない」という、“forever”へのアンチテーゼと循環の意味を込めたという。

植物性レザーを作り社会問題の解決につなげる

インドでは、ココナッツの大量廃棄が社会問題になっている。余ったココナッツウォーターが毎日数千リットルも廃棄され、水質汚染・土壌の酸性化の原因となっているという。

同社は、インドのココナッツ農家・工房と協力しレザーを作ることで「環境汚染を軽減する」「インドの雇用をつくる」「日本にフェアトレード・アップサイクルを広める」などのSDGsに貢献。

また、3月1日(金)~9月30日(月)の期間には、有楽町マルイ6階にエシカルブランドのセレクトショップ「エシカルな暮らし LAB」を常設出店する。

現在はオンラインショップでのアイテム販売がメインだが、それでは伝えにくい「独特な質感のおもしろさ」「開発にかける想い」を直接ユーザーに伝える場を作りたいと、有楽町マルイでの展開を決意したという。

土に還せる植物性レザーを広めたいという熱い想いが込められたココナッツレザーを直接手に取り、その魅力を感じてみては。

エシカルな暮らし LAB
場所:有楽町マルイ6階
所在地:東京都千代田区有楽町2-7-1
営業時間:11時~20時

(高野晃彰)