J1昇格組の町田ゼルビア率いる黒田剛監督が、ヴィッセル神戸OB那須大亮氏と対談。同じく東京都にホームスタジアムを構えるFC東京や東京ヴェルディとの対戦を控える中、東京都における町田の立ち位置に言及。地域活性化に関して持論を展開している。
黒田監督のもと、2023シーズンにクラブ史上初となるJ2優勝とJ1昇格を成し遂げた町田。今季はJ1の舞台でFC東京と対戦するほか、昨年につづいて東京Vとの『東京クラシック』(ダービーマッチ)も実現する。
那須氏の公式YouTubeチャンネルでは、今月21日に黒田監督との対談動画が公開。この中で指揮官はクラブと街・サポーターの関係について訊かれると、「正直2年目なので、町田の歴史がどういうものであるのかというのは、人から聞いたものでしか分からない部分もある」と前置きした上で、「地方でサッカーをやっていた時から、町田市というのはすごくサッカーにおいてのポテンシャルの高い所にある」と、町田市の秘める可能性を強調。
2023シーズン終了後に市内で行われた「J2優勝・J1昇格パレード」を振り返りながら、「地域の人たちの思いが、このチームに全て乗っかっている。だからみんな注目しているし、今回のJ1へのチャレンジは誰もが待ち望んだこと。パレードを組んでくれた時のあの歓喜を見た時、やっぱりこの人たちのためにもっとやりたいと思ったし、もっと夢を見させたい、感動や勇気をもたらしたいと思った。そうやって街全体が一体化していく、色々なお客さんもいっぱい(スタジアムに)来ると思う」
「みんながウィンウィンで、町田という街が東京の中でも知らない人がいない、地方の人たちにも『東京に町田あり』と知ってもらえる。『ゼルビアを中心とした活性化している』『すごく良い街がそこにあるんだ』ということによって、町田がより一層生活していてもモチベーションが上がる。それによって街全体が華やかになっていく。そういう瞬間を迎えたいと思っているし、できるだけそういうことに尽力してきたいなと思っている」と語った。
サッカーを通じての地域活性化に意欲を覗かせた黒田監督。東京VやFC東京との対戦には直接言及しなかったものの、町田の知名度向上へ熱い思いを秘めていることは確かだ。