VfLボーフム所属の日本代表FW浅野拓磨は、今月18日開催のブンデスリーガ（ドイツ1部）第22節バイエルン・ミュンヘン戦でスタメン出場。カタールW杯ドイツ戦につづき、GKマヌエル・ノイアーからゴールを奪ったことで注目を浴びる一方、今夏フリー移籍の可能性が囁かれている。そんな中、ドイツ紙『ヴェストドイチェ・アルゲマイネ』が浅野の去就やメディア対応について報じた。
2021年夏にボーフムと3年契約を結んだ浅野。ドイツ復帰1年目からリーグ戦でコンスタントにプレーすると、今季もここまでブンデスリーガ18試合スタメン出場で6ゴールをマーク。バイエルン戦では38分にカウンターからペナルティエリアでパスを受けると、右足を振りぬいて同点ゴールを奪取。金星の立役者として、ドイツ国内で大々的に報じられている。
浅野の去就を巡っては、2023年9月に契約延長の可能性も取り沙汰されていたものの、ドイツ紙『シュポルト・ビルト』は1月9日に今夏退団の可能性を報道。両者は契約延長にむけて交渉しているが、選手側が現在の100万ユーロ（約1億6000万円）未満から150万ユーロ（約2億4000万円）への年俸引き上げを要求。DF板倉滉擁するボルシアMG、アウクスブルク、マインツなどブンデスリーガ複数クラブが関心を寄せているという。
するとヴェストドイチェ・アルゲマイネも21日に浅野の去就を特集。「彼は21日の練習後、インタビューに応じてくれないかと訊かれると、最初はノーと答えた。しかし、その直後に笑いながらバイエルン戦でのゴールを振り返るとともに、『ボーフムで常に幸せですよ』と語った」と綴るなど、ボーフム残留の可能性を伝えている。
なおボーフムのパトリック・ファビアンSD（スポーツディレクター）は今月9日、ドイツ紙『ビルト』のインタビューで「我々自身の限界は分かっているが、契約延長のために全力を尽くすつもりだ。大事なのは、彼がボーフムでの環境に支えられていると理解していることだ」とコメント。トーマス・レッチェ監督も残留にむけて本人説得の方針を打ち出している。
