小林友希 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていたDF小林友希は、スコットランド1部セルティックで構想外に。MF田中亜土夢擁するフィンランド1部HJKヘルシンキへの移籍が破談に終わったと報じられる中、ここに来てJリーグやMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)移籍の可能性が浮上。同選手には以前、横浜F・マリノスやMLSのレアル・ソルトレイク、FCダラスからの関心が取り沙汰されていた。

 小林は2021シーズン終了後に神戸からセルティックへ完全移籍も、アンジェ・ポステコグルー前監督のもと昨季は公式戦7試合の出場に終わった。そしてブレンダン・ロジャーズ監督就任後も、昨年7月に行われた日本ツアーの横浜FM戦で前半から失点に絡むなど、低調なパフォーマンスを露呈。その横浜FM戦で負傷退場すると、復帰後もほぼ全試合ベンチ外と厳しい立場に置かれている。

 小林の去就を巡っては、英紙『サン』が昨年11月に神戸復帰の可能性やJリーグ複数クラブからの関心を伝えると、英紙『デイリーメール』は1月5日に「ハリー・キューウェル監督を招へいした横浜FMへ期限付き移籍することになる」と報道。英紙『デイリーレコード』は1月26日MLS所属2クラブからの関心を伝えていた。

 イギリス人ジャーナリストのピートオルーク氏は今月19日に「小林について、ヘルシンキへのレンタル移籍が破談」と伝えているが、翌日に「小林がヘルシンキ移籍を拒否した。それでもセルティック退団を望んでおり、他の移籍先を模索している」とリポート。これによると、セルティックはすでに選手側に移籍を許可しているという。

 ただ一部地域を除き、欧州の多くのリーグではすでに移籍ウィンドウが終了。アメリカ、日本、ブラジルなどへの移籍が可能であるだけに、Jリーグ復帰の可能性は排除できない。小林はセルティック加入時に5年契約を結んでいるだけに、レンタル移籍による退団が既定路線とみられる。出場機会を求める選手側の意向が実現するか注目が集まる。