望月聡氏 写真:Getty Images

 インドネシアサッカー協会(PSSI)は2月20日、日本人の望月聡氏のインドネシア女子代表監督就任を正式に発表した。望月監督は滋賀県大津市出身の59歳。現役時代は主にミッドフィルダーとしてプレーし、Jリーグでは浦和レッズ、京都パープルサンガ(現京都サンガ)に所属。日本代表にも選出された。

 指導者としては、複数のJクラブのコーチを務め、2007年にびわこ成蹊スポーツ大学サッカー部の監督に就任。なでしこジャパンのコーチも兼任して、女子W杯ドイツ大会優勝、ロンドン五輪銀メダル獲得を経験した。

 インドネシアを代表する実業家であるPSSIのエリック・トヒル会長(元インテル・ミラノ会長)は、自身のインスタグラムを通じて「10年以上にわたり、日本女子サッカーの発展に貢献してきた指導者が、インドネシア女子代表を率いることになった」と紹介した。

 インドネシア女子代表は直近のFIFAランキングで103位。東南アジアでは7番手につけており、域内でも弱小の部類に入るが、セレッソ大阪ヤンマーレディースに所属するFWザーラ・ムズダリファ(22歳)などの有力選手も育っており、徐々に力をつけてきている。

 なお、インドネシア女子代表は、コロナ禍で行われた2022年の女子アジアカップのグループリーグで、オーストラリアに0-18、タイに0-4、フィリピンに0-6という大差で敗れている。また、パリ五輪予選では、レバノンに0-5、チャイニーズタイペイに0-4で敗れて1次予選敗退となっている。