断崖や建造物などの高所からパラシュートを使って降下するスポーツは「ベースジャンピング」と呼ばれる。飛行機から飛び降りるスカイダイビングよりも低いところから飛ぶことになり、落下速度も速くならない。しかし、危険度はスカイダイビングをはるかに上回る。落下速度が遅いためパラシュートが開きにくく、開く方向を誤ると障害物に接触する可能性もあるからだ。このようなベースジャンピングのリスクについて、海外の動画ブログ「Worldstarhiphop」に公開された動画から理解してもらいたい。

 ポルトガル中部ナザレで2018年11月19日に撮影された動画には、断崖に立つ3人のベースジャンパーたちの姿が映し出される。と次の瞬間、そのうち2人が飛び降りた。彼らの落下する約100メートル下に広がるのは、波の打ち寄せる砂浜。1人のパラシュートが開いて着地準備に入ろうとしている。しかし、もう1人のパラシュートは開かず、そのまま砂浜に激突。身体がバウンドして何メートルか転がった。皮肉なことに、パラシュートはその衝撃で開いたようだ。すべてはあっという間の出来事だった――。

 英紙「Mirror」によると、砂浜に激突したのは50歳のドイツ人男性で、警察と消防が現場に駆け付けたが、ほとんど即死だったという。事故が起こったのは、サーファーの間で大波が押し寄せる海域として有名なプライア・ド・ノルテ。そしてこの断崖は、ベースジャンパーの人気スポットでもある。同地を訪れたベースジャンパーたちは自らのジャンプを撮影し、その動画をソーシャルメディアで公開することが多い。

 今回の事故現場では、2013年7月にも29歳のスウェーデン人男性が同様の事故を起こしている。この男性はノルウェー出身の友人たちと一緒にベースジャンピングを楽しんでいたが、パラシュートが開かずに落下、死亡した。

 ベースジャンピングは危険なスポーツだが、命懸けであるからこその興奮や快感があり、それに魅了される人は後を絶たない。今後もベースジャンパーたちの死亡事故は無くならないのだろうか。
(文=標葉実則)

■【閲覧注意】ベースジャンパーのパラシュートが開かず即死

【閲覧注意】パラシュートが開かず地面激突、即死の決定的瞬間! 高さ100mの崖から死へのダイブ=ポルトガル
(画像=画像は、「Worldstarhiphop」より,『TOCANA』より 引用)
【閲覧注意】パラシュートが開かず地面激突、即死の決定的瞬間! 高さ100mの崖から死へのダイブ=ポルトガル
(画像=画像は、「Worldstarhiphop」より,『TOCANA』より 引用)
【閲覧注意】パラシュートが開かず地面激突、即死の決定的瞬間! 高さ100mの崖から死へのダイブ=ポルトガル
(画像=画像は、「Worldstarhiphop」より,『TOCANA』より 引用)

参考:「Mirror」、「Wikipedia」、ほか

※当記事は2018年の記事を再掲しています。

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提供元・TOCANA

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