排水・換気・採光にまで配慮し、快適な住空間を実現

Indiegogoプロジェクトページより引用

素材は環境に優しいパイン無垢材。床に空いた小さな穴と天井の換気口がそれぞれ排水と通気性を確保、内部に自然光も届くようになっている。出入り口の直径は5種類から選択可能で、天敵や大型の鳥による侵入を防ぐ。住民である鳥たちが安全かつ衛生的な空間で過ごせるうえ、大家である人間側の清掃作業も簡単に済む親切設計。排泄物や汚れがたまったら(鳥の留守中を狙って?)トレイ部分を引き出して捨てる・洗い流すだけでよい。

セキュリティカメラが自然観察の定点カメラやペットカメラにも

Birddyを開発したReli Technologies社は米デラウェア州の企業。事業内容はセキュリティカメラを中核とするスマートホームデバイスとソリューションの提供である。

同社の主力製品であるポータブルカメラ「Reli Light Cam Battery D1」は、セキュリティカメラとしてはもちろん、木の幹などに設置すれば野生動物を観察する定点カメラに、室内で使えばペットカメラにもなり、屋外・屋内を問わず動物の様子を観察できる製品だ。もちろん、Birddyにもこのカメラが搭載されている。

Indiegogoプロジェクトページより引用

Reli Camは2018、2019、2022、2023年にそれぞれ著名なデザインアワードの受賞歴があり、革新的なデザインと環境配慮性・持続性が評価された実績を持つ。「自然とテクノロジーが融合する屋外スマートホーム・ソリューションの国際的リーダー」を目指し、「従来のスマートホームデバイスの枠におさまらず、自然の美しさと繊細さを製品に組み込む」という使命を掲げるReli Technologies。シグネチャープロダクトであるReli Camを鳥の巣箱と組み合わせたBirddyは、まさにこの使命を形にした製品なのだ。

自然界との融合により人々のアウトドア体験をより良いものにすべく、イノベーションを続ける同社。これからの季節にふさわしく、庭先にやって来る鳥たちを迎え入れるバードハウスを準備してほしいと語っている。

Indiegogoプロジェクトページより引用

プロモーション動画では「息子がクリスマスに贈ってくれたんだ」という高齢男性のセリフがあるが、Birddyは親から子へのプレゼントとしても理想的ではないだろうか。鳥の生態観察・学習を通して子供たちの知的好奇心を刺激されれば、将来の夢に結びつく可能性もありそうだ。

Kickstarterのプロジェクトは終了したが、Indiegogoでは現在もおよそ3万円から購入可能だ。配送開始は3~4月の予定。日本の野鳥の繁殖時期は5~8月らしいので、鳥の引っ越しシーズンに十分間に合うかもしれない。

引用元:Reli Technologies
Indiegogo

(文・根岸志乃)