100円ショップ「ダイソー(DAISO)」を展開する大創産業の創業者の矢野博丈氏が2月19日に心不全のため死去した。80歳だった。矢野博丈氏は1943年に中国北京で生まれ、終戦とともに広島県に引き揚げ、その後中央大学に進学する。
1972年に家庭用品の販売を目的として矢野商店を創業。「大きく創る」の思いを込めて、1977年に大創産業として法人化すると、移動販売スタイルの100円ショップを運営し、1991年には初めて直営の「ダイソー」を開店する。ちょうどバブル崩壊後の消費者ニーズに合致し、「ダイソー」は全国へと展開していく。
その後、300円ショップ「スタンダードプロダクツ(Standard Products)」、生活雑貨ブランド「スリーピー(THREEPPY)」を立ち上げ、「ダイソー」と合わせて2023年12月末時点で国内4360店舗、海外990店舗を展開、今や年間で11億人以上が来店し、生活インフラと言えるほどまでに成長させた。
高校在学中はボクシングに熱中し、1964年の東京オリンピックの強化選手に選ばれたという矢野博丈氏。「ダイソー」を年商約5500億円、業界最大手にまで育てた矢野博丈氏の冥福を祈りたい。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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