19日の東京株式市場は、前週までの急上昇による過熱感などから利益確定売りが出て、株価の上値を抑えた。日経平均株価は前週末比16円86銭安の3万8470円38銭と、3営業日ぶりに小幅に反落して終わった。 

 16日の米国では、物価統計が事前予想を上回って早期利下げ観測が一段と後退し、米主要株価指数はそろって下落。これを引き継ぐように東京市場も大型株中心に売りが出た。特に、年初からの日本株上昇の原動力になっていた半導体関連株は、「人工知能(AI)の利用拡大への思惑が先走っており、株価上昇のペースが速かった」(国内証券)とされ、下落する銘柄が多かった。

 19日は米国市場が休場で、相場のけん引役となる海外投資家の買いが鈍かったことも、大型株にはマイナスに働いた。ただ、金利上昇による利ざや改善期待から銀行株が軒並み高となったほか、相場全体の上昇に後れを取っていた内需業種の一角も買われた。「株価上昇を受けて投資家は強気になり、資金の振り向け先を探している」(中堅証券)との指摘もあり、プライム市場では値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回って、東証株価指数(TOPIX)は上昇した。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/02/19-15:40)

提供元・Business Journal

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