アートとして飾れる絵画のフレームに「災害時トイレキット」をスリムに収納した、“アートとして楽しめる防災トイレ”「sonae 備絵」に、九州地区を運行する蒸気機関車「SL人吉(熊本県)」との限定コラボレーションバージョンが登場。2月23日(金)より特設サイトにて販売を開始する。
「SL人吉」は現役では日本最長老のSL。今年3月にはその役目を終え、101年の歴史を幕を閉じる。
被災経験から誕生した防災アート「sonae 備絵」
防災とアートを掛け合わせた画期的なアートグッズ「sonae 備絵」は、熊本地震や九州北部豪雨で被災した女性社員の実体験から生まれた、災害時の衛生的なトイレの確保を目的としたプロダクトだ。
「sonae 備絵」プロジェクトでは、災害時により多くの人の健康と命を守るための啓発活動に賛同した人気アーティストの力を借り、災害時簡易トイレの備えの必要性の認知拡大を推進していく。また、万が一の災害時、自宅や避難所における不安な時間において、絵画自体が心の癒しにもなることを期待している。
今回は「SL人吉」の引退を記念し、鉄道カメラマンであり、「SL人吉」も数多く撮影してきた福島啓和(ふくしま ひろかず)さんの作品とコラボした。「SL人吉」の運行歳月の101年にちなみ、101個を特設サイトで限定販売する。101個の製品は、86(ハチロク)ミニプレートにシリアルナンバーも入る。
さらに、このコラボ商品を「SL人吉」の卒業記念として2月19日(月)に人吉駅、2月21日(水)に熊本駅に、それぞれ寄贈する。
101年の歴史に幕をおろす、SL人吉
「SL人吉」は運行開始から100年以上もの間、熊本を中心に九州地区を運行してきた蒸気機関車で、地域の人々や、鉄道ファンから深く愛されてきた。蒸気を出しながら九州の大自然を走る姿と、運行当初の大正時代以来変わらない、レトロ感溢れる車内の内装は、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい風情を醸している。
また、展望ラウンジのある広々としたサロンや、九州の食材を使用して作られた弁当、アイスクリームなども楽しめる。
そんな「SL人吉」はこれまでの間、何度も修復を重ねながら運行を続けてきたが老朽化のため、3月23日(土)に惜しまれながら運行を終了することが決定している。
鉄道カメラマンとして活躍する福島 啓和さん
福島 啓和さんは1975年生まれ、JR九州の広告やカレンダー・オフィシャルスチール及びムービーを撮影。JR時刻表の表紙も担当している。2004年から広告写真スタジオ勤務を経験し、2013年鉄道広告写真家として独立、現在に至る。日本鉄道写真作家協会会員。
アートを楽しみながら備えもできる、新しい形のサービス「sonae 備絵」は、大切な人へのプレゼントとしても喜ばれそうだ。
「sonae 備絵」SL人吉ver.
内容:災害時トイレキット(凝固剤、蓄便袋、ウェットティッシュ)
容量:30回分(30回分は1人暮らしで約6日分)
価格:38,500円(税込)
(hachi)
シリアルナンバーは選択不可となるため了承を