明治安田J1リーグ昇格組の町田ゼルビアを指揮している黒田剛監督は、青森山田高校監督時代からロングスローを多用。サンフレッチェ広島や浦和レッズなどでプレーしていた柏木陽介氏(現FC岐阜クラブアンバサダー)がロングスローの良さを解説している。
町田は2022シーズン終了後に青森山田から黒田監督を引き抜くと、2023シーズン序盤から首位を独走。ファウルや時間稼ぎなど、一部のプレーを巡って賛否両論上がる中でもチームのスタイルを貫くと、10月22日開催のJ2第39節ロアッソ熊本戦での勝利により、J1昇格が決定。26勝9分7敗、2位ジュビロ磐田から勝ち点12差の首位で2023シーズンを終えた。
また今オフには鹿島アントラーズからDF昌子源、ガンバ大阪からGK谷晃生を迎え入れるなど、日本代表戦出場の実績を誇る選手を次々と獲得。35名以上とA契約枠を大幅に上回る選手数のもと、今月24日のJ1開幕戦でG大阪と対戦する。
そんな町田が武器とするロングスローは、スポーツ番組『ABEMAスポーツタイム』でも話題に。ゲスト出演の柏木氏が、「腹筋、背筋、腕の力全部ないとできないので難しい。『サッカーの練習しろよ』という話ですけど、ロングスローもひとつの武器ですね」とロングスローの難しさを語ると、元日向坂46で女優の影山優佳さんは「それ(ロングスロー)でゴール決まるシーンもありますしね」と頷いている。
また柏木氏は攻撃のオプションのひとつとしてロングスローを用いることによるメリットを訊かれると、「ロングスローを投げてそのままコーナーキックに繋がったりする。全部がセットプレーみたいな。キックと一緒の感覚でやりながら、セカンドボールを拾って二次攻撃、チャンスメイクに繋がりやすいので、ものすごく武器ですね。逆にロングスローを投げると見せかけて近くに投げるとか。フェイントがあることによって、守る側はすごく嫌なんですよね」と解説した。