目次
おぼえていますか、スズキがWRCを戦ったことを
スズキとフィアットの共同開発車、SX4
おぼえていますか、スズキがWRCを戦ったことを
今となっては盛んに話題になることもありませんが、それでも覚えていてほしい名車ならぬ「忘れがちな銘車」、今回はスズキ SX4 WRCを紹介したいと思います。
今でこそ四輪モータースポーツの表舞台から去って久しいスズキですが、かつてモンスター田嶋(田嶋 伸博)率いるスズキスポーツが事実上のスズキワークスとして戦っていた頃には、国内外のモータースポーツで数々の活躍をしたものでした。
ただしそのほとんどは小排気量の格下クラスでの戦いでしたが、最初で最後の大舞台となったWRCを走ったのが、SX4 WRCだったのです。
スズキとフィアットの共同開発車、SX4
WRカーのベースとなったSX4そのものは、言ってはなんですがかな~り存在感の地味なクルマでして…とはいえ、共同開発したフィアットの「セディチ」ともとも、名匠ジョルジェット・ジウジアーロ御大による流麗なデザインではありました。
しかし、先代にあたる「エリオ」がまた「どんなクルマだっけ?」と思い出すのに一苦労するほど地味で、スイフト以外は日本国内で全くパッとしなかった、当時のスズキ小型車を象徴するような存在です。
クロスオーバー風の5ドアハッチバック車と4ドアセダンがラインナップされてはいたものの日本では終始販売が低迷、2015年にモデルチェンジした2代目は5ドアのクロスオーバーSUV「SX4 S-CROSS」として再出発するも、2020年いっぱいで国内販売を終えています。
しかし、2006年にジュネーブショーで正式発表された当時は、まぎれもない「スズキ期待の新型車」であり、同時に「SX4 WRCコンセプト」を発表、同車のWRカーでWRC(世界ラリー選手権)への発表をアナウンス、この瞬間がSX4の絶頂期でした。