川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは2月17日、国立開催の「FUJIFILM SUPER CUP」でヴィッセル神戸相手に1-0で勝利。鬼木達監督がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦・山東泰山戦1stレグからスタメン11人をすべて入れ替えただけに、中国国内から「山東の逆転突破は難しい」という意見が挙がっている。

 川崎は13日に敵地で行われた山東戦で、スタメン出場したFWエリソン、FWマルシーニョ、MF家長昭博のゴールにより3-2で勝利。DF瀬川祐輔やGKチョン・ソンリョンなど複数選手がラフプレー被害に遭ったとはいえ、山東の反撃を振り切り2ndレグへ弾みをつけた。

 その山東戦から中3日で迎えた神戸戦では、GK上福元直人、FWバフェティンビ・ゴミスら山東戦でベンチスタートやベンチ外だった選手がスタメン出場。後半3分にフリーキックからDFファン・ウェルメスケルケン・際がゴールネットを揺らすなど、山東戦と同じく新戦力が躍動した。

 2024シーズン初タイトルを獲得した川崎だが、この後も過密日程によるターンオーバーは必至。20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuに山東を迎え撃つほか、24日には敵地で明治安田J1リーグ開幕節・湘南ベルマーレ戦に臨む。

 2ndレグで川崎の苦戦を予想する声もあるが、中国メディア『新浪』は、「川崎との生死をかけた戦いはまだ始まっていないが、山東にとって悪いニュースが相次いでいる」という見出しをうち、「川崎は山東をACL敗退に追い込むため、神戸戦では主力選手を休ませ、控え選手をスタメンに選んで試合に臨んだ。予想に反して控え選手も良いパフォーマンスを見せ、1-0で勝利した」と大幅なターンオーバーに注目。

 「川崎の主力選手が休養を取り、タイトルを獲得したことは、チームの士気とコンディションが最高の状態にあることを意味する」と綴ると、「山東がアウェイで川崎を下すための望みは極めて薄い」と白旗を上げた。

 また『新浪』によると、山東は中国代表FWリュー・ビンビンが負傷離脱中であるほか、DFビ・シンハオも体調不良により川崎戦を欠場する見込みだという。ベスト8入りへ2点差以上での勝利が必要であるだけに、一部選手のコンディション不良が2ndレグでの戦いに影響を与えそうだ。