「FUJIFLIM SUPER CUP」優勝の川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 「FUJIFILM SUPER CUP」の川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸が、2月17日に国立競技場で開催。川崎がDFファン・ウェルメスケルケン・際のゴールにより1-0で勝利したが、日本代表OB北澤豪氏、大久保嘉人氏、槙野智章氏が解説を担当した日本テレビの中継が酷いと話題に。外国人ジャーナリストからも厳しい意見が挙がっている。

 2024シーズンの明治安田J1リーグ開幕に先立って、前年度のJ1覇者と天皇杯優勝クラブが対戦した試合では、日本代表の森保一監督と分析官の若林大智氏が来場。メインスタンド上部から選手の動きをチェックしている姿が中継映像に映し出された。

 しかし日本テレビは若林大智氏を、パリ五輪世代のU23日本代表チーム率いる大岩剛監督とテロップで紹介。実況が試合途中で訂正したものの、X(旧ツイッター)では「確かに似ているけど、間違えてはダメ」「大岩監督と若林氏を間違えるの、悪い意味ですごい」「相変わらず何も知らない日テレ」「大岩監督にも若林さんにも失礼」などと、中継スタッフへの批判が相次いでいる。

 またピッチ解説の槙野氏は、決勝ゴールを叩き出したファン・ウェルメスケルケン・際を「際選手」と連呼。フルネームで呼ばなかったことが話題となる中、フリーアナウンサーの桑原学氏はX(旧ツイッター)で「試合後のインタビューでは槙野君が際選手と呼んで戦いを回避した。次の中継の際も全集中で挑まないといけないな…」などと投稿。

 イギリス人ジャーナリストのデヴィッド・フィリップス氏は、試合後に「オフシーズンに入っても、解説者の質は一向に改善しない。比較的簡単なことを学ぶのに費やす時間があったにもかかわらず、Jリーグは日本人の名前を間違えないような人材を見つけることができていない」と切り捨てた。

 以前、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の中継も手掛けていた日本テレビに対しては、「日テレがサッカーの試合を放送する資格はない」などと批判が噴出。ただ一方で「日テレは人の名前を二度と間違えないくらいになるまで放映権を購入して、サッカーの試合を日常的に中継して、サッカーやJリーグに詳しくなってほしい」と、Jリーグの知名度アップに貢献するよう求めるファン・サポーターもいる。