ブラジル人DFカカは、徳島ヴォルティスからブラジル1部アトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍していたが、アトレチコで構想外に。今月17日までに、ブラジル1部コリンチャンスへの期限付き移籍で合意に達したと報じられている。
昨年7月に徳島からアトレチコへ移籍して以降、公式戦で20試合に出場、ブラジル1部リーグ戦でほぼ全試合スタメン出場と出場機会を取り戻したカカだが、今季はここまで全試合でベンチ外。ブラジルメディア『um dois esportes』は先月22日に「アトレチコへの期限付き移籍期間は今年6月までだが、幹部の交代により、カカは自身の立場を失った。アトレチコが彼を公式戦で起用しない理由は、公式戦30試合以上の出場で完全獲得を余儀なくされるからだ。350万ドル(約5億2000万円)を支払わなければならない」と、出場機会激減の理由を説明。
アトレチコの専門サイト『Tretis』は、同選手に近い関係者の話として「アトレチコ退団となった場合でも、彼はブラジル国内でのプレーを望んでいる。徳島に復帰するつもりはない」と伝えていた。
そしてブラジルメディア『グローボ』が今月15日に「コリンチャンスが買い取りオプション付きの期限付き移籍によるカカ獲得を検討。カカと徳島の契約期間は2025年末までであり、契約解除条項は600万ドル(約9億円)に設定されている」とリポート。すると『Meu Timao』は17日に「コリンチャンスはレッドブル・ブラガンチーノとの争奪戦を制し、カカ獲得で合意に達した。買い取りオプションの設定額はコリンチャンス幹部によって秘密にされており、レンタル料はかからない」と伝えている。
FWジョー(元名古屋グランパス所属)の古巣であるコリンチャンスは、過去に7度ブラジル1部リーグを制覇。ただ2023シーズンはサントスやECバイーア等との残留争いに巻き込まれ、13位という結果に終わっている。
なおカカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍すると、来日1年目からセンターバックでレギュラーに定着。2023シーズンもJ2リーグ開幕戦から第11節ザスパクサツ群馬戦までほぼ全試合でスタメン出場も、5月以降は全試合でメンバー外。ベニャート・ラバイン前監督の構想から外れ、7月にアトレチコへの期限付き移籍していた。