かつて浦和レッズでプレーしていた日本代表DF橋岡大樹を、今年1月にプレミアリーグ(イングランド1部)ルートン・タウンへ完全移籍により放出したベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)。日本代表GK鈴木彩艶にもステップアップ移籍の可能性が取り沙汰される中、同クラブの立石敬之CEO(最高経営責任者)が所属選手の去就に言及している。
2021年1月に浦和からSTVVへ移籍した橋岡は、およそ3年間にわたり右サイドバックのレギュラーとして活躍。日本代表FW浅野拓磨擁するVfLボーフムをはじめ複数クラブからの関心が報じられる中、移籍ウィンドウ最終日の1月31日にルートンへの加入が正式決定した。
立石CEOは今月17日に公開されたクラブ公式インタビューで、橋岡のルートン移籍に言及。「3年間、彼は私たちとともにSTVVでプレーしてくれました。それに対して本当に感謝しています」と述べると、「出ていく選手がいますけど、若い選手がポジションを埋めてくれると信じていますし、それがSTVVの魅力的なところだと思いますので、次に活躍する選手を応援してほしいですし、橋岡がルートンで活躍できるよう、皆さん応援していただきたいと思います」と、自クラブをPRしている。
そんなSTVVには現在、AFCアジアカップの舞台でプレーした鈴木やMF伊藤涼太郎、DF小川諒也、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ、FW岡崎慎司と日本人選手6名が在籍。今月1日には買い取りオプション行使により、鈴木を浦和から完全獲得したと公式発表している。
ただ鈴木の去就については、ベルギーメディア『Voetbal』が今年1月に「彼がわずか1年でSTVVを離れる可能性は十分にある。すでにベルギー国外クラブから関心を寄せられている」と、ステップアップ移籍の可能性を報じている。
しかし立石CEOは、橋岡の他にSTVV所属選手が退団する可能性を否定。「ベルギーリーグはウィンドウが閉まりましたけど、まだウィンドウが開いている国はたくさんあります。そういった国からのオファーも私たちの選手にあるのは事実ですが、現時点で大きな動きはないと思っています」と述べている。