マチェイ・スコルジャ監督 写真:Getty Images

 浦和レッズをAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に導き、2023シーズン限りで監督を退任したマチェイ・スコルジャ氏に、中東行きが浮上。AFCアジアカップで日本代表に敗れたバーレーン代表など、中東の代表チームを率いる可能性も報じられている。

 スコルジャ氏は2006年にポーランド代表のアシスタントコーチとしてドイツW杯に参戦したほか、2018年3月からおよそ2年間にわたり23歳以下のUAE代表を指揮。2021年4月からレフ・ポズナンを率いると、2021/22シーズンにポーランド1部リーグで優勝。同シーズン終了後にレフ・ポズナン指揮官を退任し、数カ月の休養期間を経て浦和の指揮官に就任した。

 浦和では2022/23シーズンのACL優勝を成し遂げたほか、J1リーグでは横浜F・マリノスやヴィッセル神戸と上位争いを展開。12月開催のFIFAクラブワールドカップでは、北中米王者のクラブ・レオンを下したが、アル・アハリ戦を最後にチームを離れた。

 浦和監督退任前からポーランド代表監督就任やレフ・ポズナン復帰の可能性が取りざたされていたスコルジャ氏。ポーランドメディア『transfery』は16日、ポーランド人ジャーナリストであるトマシュ・ジヴィアカワ氏の話として「スコルジャにはポーランド国外からオファーが届いている。彼は中東クラブや中東の代表チームでの挑戦を真剣に検討している。何かを約束されているという噂も飛び交っている」とリポート。オファーを提示したクラブや代表チームこそ明かさなかったものの、中東行きが現実味を帯びているという。

 中東勢では、アジアカップ決勝トーナメント1回戦で日本代表に敗れたバーレーン代表が、今月16日までにフアン・アントニオ・ピッツィ監督と契約解除で合意。一方、昨年11月開催の北中米W杯アジア2次予選で森保ジャパン相手に0-5で敗れたシリア代表は、今月8日にエクトル・クーペル監督と2026年まで契約延長で合意に達した。

 アジアカップをベスト8で終えたとはいえ、北中米W杯アジア最終予選進出が濃厚とみられる日本代表。スコルジャ監督の去就が不透明とはいえ、W杯本大会出場をかけた大一番で、浦和前監督と対峙する可能性は排除できない。