かつて横浜F・マリノスやガンバ大阪でプレーしていたブラジル人FWアデミウソンは、2023シーズン限りで町田ゼルビアを退団。無所属状態である中、ブラジルメディア『Portal do Sao Paulino』が16日に同選手の移籍先候補を報じている。
アデミウソンはかつてG大阪の絶対的ストライカーとして活躍。しかし2020年、クラブ施設へ向かう際に酒気帯び運転で交通事故を起こし、道路交通法違反等の容疑で書類送検。同年12月にG大阪を契約解除により去ると、その後は中国の武漢三鎮でプレー。中国1部、2部のタイトルを獲得するなど実績を積み重ねて、昨年9月に町田へ加入していた。
その町田では長期離脱中のブラジル人FWエリキにかわる活躍が期待されたが、J2リーグ3試合の出場で1ゴールという結果に。チームがJ2優勝・J1昇格を成し遂げた中で不本意な成績に終わると、1月13日に契約満了による退団が正式決定した。
同選手の去就についてしばらく音沙汰が無かったものの、『Portal do Sao Paulino』はブラジル1部サンパウロ移籍の可能性があるとリポート。これによると、サンパウロは元アルゼンチン代表FWジョナタン・カレリとポジション争い可能なストライカーの獲得を画策。元柏レイソル所属のFWペドロ・ハウルも候補に挙がっていたが、現在は移籍金ゼロで獲得できる選手として、アデミウソンに関心を寄せている可能性があるという。
サンパウロはブラジル1部リーグを6度制した名門であり、ブラジル代表MFオスカル(現上海海港)やMFカゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)らスター選手を多く輩出。コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスやMFウェリントン・ハット(元V・ファーレン長崎)を擁する中、今季ここまでサンパウロ州選手権で4勝1分2敗。今月14日には、MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(元川崎フロンターレ)ら擁するサントスに0-1で敗れている。