南野拓実 写真:Getty Images

 ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実は、今月18日にリーグアン(フランス1部)第22節トゥールーズ戦を控える中、記者会見に出席。アドルフ・ヒュッター監督との良好な関係を強調したほか、自身のポジションやプレースタイルについて語った。16日、クラブ公式サイトが同選手のコメントを伝えている。

 南野は2022年7月にリバプールからモナコへ移籍も、加入1年目の2022/23シーズンはスタメンでの出番が限られた。しかし昨年6月にオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師であるアドルフ・ヒュッター氏が監督に就任すると立場が一変。今季はアジアカップ参戦前までリーグ戦13試合のスタメン出場で5ゴール4アシストをマーク。攻撃陣に欠かせない存在になっている。

 今月11日のリーグアン第21節ニース戦で50分に追加点をアシストするなど、好調をキープしている南野。トゥールーズ戦前の会見では「個人的に、モナコでの2年目で頑張ったとしても、多くのことが変わったとは思わないですね。ヒュッター監督の就任は、僕にとって重要でした。彼とはザルツブルクですでに一緒に仕事をしていたので、彼のやり方は知っていましたし、彼がやって来たことによって調子が上がりましたね」と、恩師に対する特別な思いを語っている。

 そんなヒュッター監督のもとでは、シャドウ(ストライカーの背後)でのプレーが多い南野。記者から「ゴールとアシスト、どちらを優先するか」と訊かれると「正直なところ、アシストよりもゴールの方が好きですね。ゴールを決めるのは、本当に特別な感覚なんです。でも、自分がストライカーであるとはあまり感じていません。ストライカーの背後でプレーするのが一番ですね」と、現指揮官の起用法に対して満足感を覗かせた。

 日本代表ではトップ下を巡ってMF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鎌田大地(ラツィオ)とポジション争いを繰り広げている南野。AFCアジアカップの舞台では、トップ下でスタメン出場のベトナム戦で2ゴールをマークした一方、イラク戦では左サイドでスタメン出場。森保一監督の起用法に批判が集中すると、その後は久保のトップ下起用が優先され、途中出場で結果を残せなかった。それだけに、南野はヒュッター監督のもとでプレーすることに対する快適さをより感じているかもしれない。